相続手続きにかかる期間は、『もめなければ全体で数か月、争いがあると年単位になることもある』のが目安です。戸籍の収集に2〜4週間、財産調査や遺産分割協議、名義変更や申告まで含めると、順調でも3〜6か月ほどかかるのが一般的です。一方で、相続放棄は3か月、相続税の申告は10か月など、期限の決まった手続きもあるため、早めの着手が大切です。

親が亡くなったあと、「相続の手続きはいつ終わるのか」「どれくらい日数がかかるのか」と不安に感じる方は多いものです。この記事では、各ステップにかかる期間の目安と、完了までにかかる日数、長引く原因や短くするコツを、やさしく実用的に解説します。

相続の手続き・費用・期限に不安があれば、まずは専門家の無料相談を活用しましょう。

この記事でわかること

  • 相続の各ステップにかかる期間の目安
  • もめない場合と争う場合の日数の差
  • 期限のある手続きとの兼ね合い
  • 期間を短くするコツと長引く原因

01

相続手続き全体にかかる期間の目安

相続手続きは、ひとつの作業だけでなく、いくつものステップを順番に進めていきます。全体でどれくらいの期間がかかるのか、まず大きな目安を知っておきましょう。

  • もめない場合:全体で3〜6か月ほどが一般的
  • もめる場合:遺産分割でもつれると1年以上かかることも
  • 戸籍収集や財産調査の手間で前後する
  • 不動産や複数の口座があると日数が増えやすい

相続人どうしの話し合いがまとまりやすく、財産もシンプルな場合は、戸籍を集めて財産を調べ、分け方を決めて名義変更や申告をするまで、順調でも3〜6か月ほどかかります。逆に、相続人が多い、不動産がある、話し合いがまとまらないといった事情があると、半年から1年、争いになれば数年かかることもあります。まずは「短くても数か月はかかる手続き」と考えて、早めに動き出すことが大切です。

相続手続き全体にかかる期間の目安

02

各ステップにかかる期間(戸籍・調査・協議)

相続手続きは、いくつかのステップに分かれます。それぞれにかかるおおよその日数を見ていきましょう。

  • 戸籍の収集:2〜4週間ほど。遠方の役所や転籍が多いと長引く
  • 財産調査:2週間〜1か月以上。口座や不動産が多いほど時間がかかる
  • 遺産分割協議:話がまとまれば数週間、もめると数か月以上
  • 名義変更・申告:書類がそろえば各手続き1〜2か月ほど

亡くなった方の出生から死亡までの戸籍を集めるには、本籍地の移動が多いと複数の役所に請求する必要があり、2〜4週間ほどかかります。財産調査では、預貯金・不動産・保険・借金などを一つずつ確認するため、口座や不動産が多いほど日数がかかります。相続人全員で分け方を話し合う遺産分割協議は、合意できれば数週間で済みますが、意見が割れると長引きます。各ステップが順番に積み重なるため、合計するとそれなりの期間になります。

03

もめない場合と争う場合の期間の差

相続にかかる期間は、相続人どうしの話し合いがまとまるかどうかで大きく変わります。

  • 全員が協力的なら、数か月でひと通り完了することも
  • 分け方でもめると、調停・審判で年単位になることも
  • 連絡の取れない相続人がいると手続きが進まない
  • 不動産の分け方は特にもめやすい

遺産の分け方は、相続人全員の合意が必要です。全員が協力的で連絡もスムーズなら、戸籍集めから名義変更まで数か月で終わることも珍しくありません。一方、分け方をめぐって意見が対立すると、家庭裁判所での調停や審判に進むことがあり、解決までに1年以上、長ければ数年かかる場合もあります。早く終わらせたいなら、感情的な対立を避け、早い段階で相続人全員が同じ情報を共有することが何より大切です。

04

期限のある手続きとの兼ね合い

相続の手続き全体に決まった締め切りはありませんが、一部の手続きには法律で期限が定められています。期限を過ぎると不利になることがあるため、注意が必要です。

  • 相続放棄・限定承認:相続を知った日から3か月以内
  • 準確定申告:亡くなったことを知った日の翌日から4か月以内
  • 相続税の申告・納付:亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内
  • 相続登記:取得を知った日から3年以内(2024年4月から義務化)

借金が多いなどの理由で相続を放棄したい場合は、原則として相続を知った日から3か月以内に家庭裁判所へ申し立てる必要があります。亡くなった方に確定申告が必要だった場合の準確定申告は4か月以内、相続税がかかる場合の申告と納付は10か月以内が期限です。また、不動産の名義変更にあたる相続登記は2024年4月から義務化され、取得を知った日から3年以内に行うことが求められます。これらの期限から逆算して、早めに戸籍収集や財産調査を始めることが大切です。

各ステップにかかる期間(戸籍・調査・協議)

05

相続の期間を短くするコツ

同じ相続でも、進め方しだいで完了までの期間は短くできます。手続きをスムーズに進めるコツを押さえておきましょう。

  • できるだけ早く戸籍収集と財産調査に着手する
  • 相続人全員と早めに連絡を取り、情報を共有する
  • 必要書類のリストを作り、まとめて請求・取得する
  • 複雑な場合は専門家(司法書士・税理士など)に依頼する

期間を短くする最大のコツは、とにかく早く動き出すことです。戸籍や財産の調査は時間がかかるため、四十九日が過ぎてから、と先延ばしにすると期限が迫ってきます。相続人どうしが遠方でも、早めに連絡を取り合い、分け方の方向性を共有しておくと協議がスムーズです。書類が多く手続きが複雑なときは、司法書士や税理士などの専門家に依頼すると、戸籍集めや申告を代行してもらえ、結果的に早く確実に終わることもあります。

06

相続が長引く主な原因

相続が思ったより長引くのには、いくつか共通した原因があります。あらかじめ知っておくと、早めに対策が打てます。

  • 相続人どうしの意見が対立し、分け方が決まらない
  • 戸籍を集めると、知らなかった相続人が判明する
  • 不動産が多い、評価や分け方が難しい
  • 連絡の取れない相続人や、認知症の相続人がいる
  • 借金や使途不明のお金があり、調査に時間がかかる

長引く原因で多いのは、やはり遺産の分け方をめぐる相続人どうしの対立です。また、戸籍を集めたら前の結婚で生まれた子など、知らなかった相続人が見つかることもあり、その場合は全員での協議が必要になります。不動産は現金のように簡単に分けられず、評価や分け方で時間がかかりがちです。連絡が取れない相続人や、判断能力が十分でない相続人がいる場合は、別の法的な手続きが必要になり、さらに日数がかかります。こうした事情がありそうなときは、早めに専門家へ相談しておくと安心です。

よくある質問

Q. 相続手続きは全部でどれくらいの期間がかかりますか?

A. 相続人どうしでもめず、財産もシンプルな場合は、戸籍を集めて財産を調べ、分け方を決めて名義変更や申告をするまで、順調でも3〜6か月ほどが一般的です。一方、相続人が多い、不動産がある、話し合いがまとまらないといった事情があると半年から1年、争いになれば数年かかることもあります。短くても数か月はかかる手続きと考え、早めに動き出すことが大切です。

Q. 戸籍の収集にはどれくらいの日数がかかりますか?

A. 亡くなった方の出生から死亡までの戸籍を集めるのに、本籍地の移動が少なければ2週間ほど、転籍が多く複数の役所に請求が必要だと3〜4週間以上かかることもあります。遠方の役所には郵送で請求するため、やり取りに日数がかかります。必要な戸籍のリストを作り、まとめて請求すると、収集にかかる期間を短くできます。

Q. もめると相続の期間はどれくらい延びますか?

A. 遺産の分け方をめぐって相続人の意見が対立すると、当事者だけでは解決できず、家庭裁判所での調停や審判に進むことがあります。その場合、解決までに1年以上、長ければ数年かかることもあります。逆に、相続人全員が協力的で連絡もスムーズなら、数か月でひと通り完了することも珍しくありません。早く終わらせたいなら、感情的な対立を避けることが大切です。

Q. 相続の手続きには期限がありますか?

A. 相続全体に締め切りはありませんが、一部に期限があります。相続放棄や限定承認は相続を知った日から3か月以内、亡くなった方の準確定申告は4か月以内、相続税の申告と納付は10か月以内です。また不動産の相続登記は2024年4月から義務化され、取得を知った日から3年以内に行う必要があります。これらの期限から逆算して早めに動くことが大切です。

Q. 相続の期間を短くするにはどうすればいいですか?

A. 最大のコツは、とにかく早く戸籍収集と財産調査に着手することです。相続人どうしが遠方でも早めに連絡を取り、分け方の方向性を共有しておくと協議がスムーズに進みます。必要書類のリストを作りまとめて取得するのも有効です。書類が多く手続きが複雑なときは、司法書士や税理士などの専門家に依頼すると、代行してもらえて早く確実に終わることもあります。

この記事のまとめ

  • 相続手続きは、もめなければ全体で3〜6か月、争いがあると年単位になることもある
  • 戸籍収集に2〜4週間、財産調査・遺産分割協議・名義変更や申告が順番に積み重なる
  • 相続放棄は3か月、準確定申告は4か月、相続税申告は10か月、相続登記は3年以内が期限
  • 早く動き出す・相続人と早めに情報共有する・専門家に頼ることで期間を短くできる
  • 意見の対立、知らなかった相続人の判明、不動産の分けにくさなどが長引く主な原因

参考・出典

※制度・料金は改正や地域差があります。最新の情報は各公式サイト・お住まいの自治体でご確認ください。

EDITORIAL TEAM

こもれび編集部 | 相続・諸手続き担当

監修:終活・遺品整理の実務に詳しい編集チーム

本記事は公的機関の情報や一般的な実務をふまえて編集部が作成し、定期的に見直しています。内容に誤りがあれば編集部までご連絡ください。

最終更新日: 2026年06月27日

一人で抱え込まず、相続の専門家に、無料で相談してみませんか。手続きの不安をまとめて解消できます。

ABOUT ME
アバター画像
こもれび編集部
国内旅行・暮らしのお役立ち情報を発信中。実際に訪れたホテルレビュー・観光モデルコース・育児に役立つグッズ比較など、日常がちょっと豊かになる記事をお届けしています。旅行プランのご参考にぜひご活用ください。