相続登記の期間はどれくらい?準備から完了までの目安と早める方法
相続登記にかかる期間は、『法務局へ申請してから登記完了までは通常1〜2週間程度。ただし戸籍集めや遺産分割などの準備を含めると、数週間〜数か月かかることが多い』のが目安です。手続きが滞りなく進めば1か月ほどで終わることもありますが、相続人が多い場合や書類が集まりにくい場合は、さらに時間がかかります。全体の見通しを早めに立てておくと安心です。
親が亡くなったあと、家や土地の名義を変える相続登記は「どれくらいで終わるのか」が気になるところです。この記事では、準備から登記完了までにかかる期間の目安と、手続きを早く終えるためのコツ、そして3年以内に申請する義務との関係まで、順を追ってわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 相続登記の全体にかかる期間の目安
- 準備(戸籍収集・遺産分割)にかかる期間
- 申請から登記完了までの期間と司法書士に頼む場合
- 早く終えるコツと3年以内の申請義務
01
相続登記の期間は全体でどれくらい?
相続登記にかかる期間は、申請そのものよりも「準備」に左右されます。
- 戸籍集めや書類づくりなどの準備:数週間〜数か月
- 法務局へ申請してから登記完了まで:通常1〜2週間程度
- 順調に進めば全体で1か月前後で終わることも
- 相続人が多い・書類が集まりにくい場合は数か月かかる
相続登記は「申請して終わり」ではなく、申請までの準備に時間がかかります。法務局へ書類を出してから登記が完了するまでは、内容に不備がなければ通常1〜2週間程度です。しかし、その前段階の戸籍集めや遺産分割の話し合いで数週間〜数か月かかることが多く、全体としては1か月から数か月を見ておくと現実的です。まずは早めに動き出すことが、結果として一番の近道になります。
02
準備にかかる期間(戸籍収集・遺産分割)
相続登記でもっとも時間がかかりやすいのが、申請前の準備です。
- 亡くなった方の戸籍を生まれてから亡くなるまで集める:2〜4週間ほど
- 相続人全員の戸籍や住民票も用意する
- 遺産分割協議(誰が相続するかの話し合い)の期間
- 遺産分割協議書に全員が署名・押印する
戸籍は、亡くなった方が引っ越しや結婚をしていると複数の市区町村から取り寄せる必要があり、郵送でのやり取りも含めて2〜4週間ほどかかることがあります。さらに、誰がどの財産を相続するかを決める遺産分割協議も、相続人が多かったり遠方に住んでいたりすると、まとまるまでに時間がかかります。準備期間は、相続の事情によって数週間から数か月と幅が大きい部分です。
03
申請から登記完了までの期間
必要書類がそろい、法務局へ申請したあとの期間の目安です。
- 申請から登記完了まで:通常1〜2週間程度
- 法務局の混雑や年末年始などで前後する
- 書類に不備があると「補正」で時間がかかる
- 完了後、登記事項証明書で内容を確認できる
法務局へ申請してから登記が完了するまでは、内容に問題がなければ通常1〜2週間程度です。ただし、法務局の混み具合や申請の内容によって前後します。書類に不備があると「補正」といって修正を求められ、その分だけ完了が遅れます。混雑する時期は窓口や各法務局の案内で確認できます。完了後は登記事項証明書を取得して、名義が正しく変わったか確かめましょう。
04
司法書士に頼む場合の期間
自分で行うか、司法書士に依頼するかでも、全体の進み方が変わります。
- 司法書士に依頼すると戸籍集めや書類づくりを任せられる
- 慣れた専門家が進めるため、準備が早く整いやすい
- 依頼から申請まで:書類がそろえば数週間が一つの目安
- 申請後の登記完了までの期間は自分で行う場合と同じ
司法書士に依頼すると、時間のかかる戸籍集めや遺産分割協議書の作成などを代わりに進めてもらえます。専門家が手続きに慣れているため、書類の不備による手戻りが減り、準備がスムーズに整いやすいのが利点です。相続人や財産が多く複雑な場合ほど、自分で進めるより結果的に早く終わることもあります。費用はかかりますが、平日に法務局や役所へ通う手間を省ける点も大きなメリットです。
05
相続登記を早く終えるコツ
同じ手続きでも、進め方しだいで期間を短くできます。
- 亡くなったらできるだけ早く戸籍集めを始める
- 法定相続情報一覧図を使い、戸籍一式の提出を簡単にする
- 相続人どうしで早めに話し合い、分割の方針を決める
- 必要書類のリストを作り、抜けや不備を防ぐ
早く終える一番のコツは、準備を後回しにしないことです。戸籍集めは時間がかかるので、亡くなったらすぐ動き出しましょう。法務局で「法定相続情報一覧図」を作っておくと、相続の手続きごとに分厚い戸籍一式を出し直す手間が省け、銀行などほかの手続きも進めやすくなります。相続人どうしの話し合いも早めに始め、書類の抜けや不備を防ぐことが、全体の期間短縮につながります。
06
3年以内の申請義務との関係
期間を考えるうえで、忘れてはいけないのが申請の期限です。
- 相続登記は2024年から義務化された
- 不動産を相続したと知った日から3年以内に申請が必要
- 正当な理由なく放置すると過料の対象になることがある
- すぐに分割が決まらないときは相続人申告登記という方法も
相続登記は義務化され、不動産を相続したことを知った日から3年以内に申請しなければなりません。手続きそのものは1か月から数か月で終えられる場合が多いので、3年という期限は十分にゆとりがあります。とはいえ、戸籍集めや話し合いに時間がかかることもあるため、早めに着手するのが安心です。すぐに遺産分割がまとまらない場合は、ひとまず「相続人申告登記」で義務を果たす方法もあります。迷ったら法務局や司法書士に相談しましょう。
よくある質問
Q. 相続登記は全体でどれくらいの期間がかかりますか?
A. 法務局へ申請してから登記が完了するまでは、内容に不備がなければ通常1〜2週間程度です。ただし、その前の戸籍集めや遺産分割の話し合いに数週間〜数か月かかることが多く、全体では1か月から数か月を見ておくと現実的です。相続人が多い場合や書類が集まりにくい場合は、さらに時間がかかることがあります。早めに動き出すことが結果的に近道になります。
Q. 戸籍を集めるのにどれくらいかかりますか?
A. 亡くなった方の戸籍を生まれてから亡くなるまで集める必要があり、引っ越しや結婚で本籍が複数あると、複数の市区町村から取り寄せます。郵送でのやり取りも含めて2〜4週間ほどかかることがあります。相続人全員の戸籍や住民票も必要です。法務局で法定相続情報一覧図を作っておくと、ほかの手続きでも戸籍一式を出し直す手間が省けます。
Q. 申請してから登記が完了するまでの期間は?
A. 必要書類がそろって法務局へ申請したあと、内容に問題がなければ通常1〜2週間程度で登記が完了します。ただし、法務局の混雑状況や年末年始などで前後します。書類に不備があると補正で修正を求められ、その分だけ完了が遅れます。完了後は登記事項証明書を取得し、名義が正しく変わったか確認しましょう。
Q. 司法書士に頼むと早く終わりますか?
A. 司法書士に依頼すると、時間のかかる戸籍集めや遺産分割協議書の作成を任せられます。専門家が進めるため書類の不備による手戻りが減り、準備がスムーズに整いやすいのが利点です。相続人や財産が多く複雑な場合ほど、自分で進めるより結果的に早く終わることもあります。申請後の登記完了までの期間自体は、自分で行う場合と変わりません。
Q. 相続登記はいつまでに申請すればいいですか?
A. 相続登記は2024年から義務化され、不動産を相続したことを知った日から3年以内に申請する必要があります。手続き自体は1か月から数か月で終わることが多いので、3年の期限には十分ゆとりがありますが、戸籍集めや話し合いに時間がかかることもあるため早めの着手が安心です。すぐに分割が決まらないときは、相続人申告登記で義務を果たす方法もあります。
この記事のまとめ
- 相続登記は申請から登記完了まで通常1〜2週間程度。準備を含めると数週間〜数か月が目安
- 戸籍集めは2〜4週間ほどかかることがあり、遺産分割の話し合いも期間に影響する
- 司法書士に頼むと準備を任せられ、複雑な相続ほど結果的に早く終わることもある
- 法定相続情報一覧図の活用や早めの着手で、全体の期間を短縮できる
- 相続したと知った日から3年以内の申請が義務。すぐ決まらないときは相続人申告登記も
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EDITORIAL TEAM
こもれび編集部 | 相続・諸手続き担当
監修:終活・遺品整理の実務に詳しい編集チーム
本記事は公的機関の情報や一般的な実務をふまえて編集部が作成し、定期的に見直しています。内容に誤りがあれば編集部までご連絡ください。
最終更新日: 2026年06月28日
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