直葬(火葬式)の流れは、臨終→医師の死亡診断書→ご遺体の搬送・安置→死亡届と火葬許可証の取得→納棺→火葬→収骨という順で進みます。通夜や告別式を行わず、火葬を中心としたシンプルなお見送りです。死後24時間は火葬できない決まりがあるため、いったん安置する時間が必要になります。各ステップの内容と日数の目安を知っておくと、落ち着いて準備を進められます。

大切な方を亡くした直後は、悲しみのなかで手続きや段取りに追われがちです。費用を抑えたい、近い親族だけで静かに見送りたいという理由から直葬を選ぶ方も増えています。この記事では、直葬の流れを臨終から収骨まで順を追って解説し、必要な手続きや安置場所、家族への説明のしかたまでやさしくまとめます。

この記事でわかること

  • 直葬の流れ(臨終から収骨まで)
  • 死亡届・火葬許可証などの手続き
  • 安置場所の選び方と所要日数の目安
  • 直葬を選ぶときの事前準備と家族への説明

★ あわせて準備したい

手続きの書類をまとめておくなら

死亡診断書や火葬許可証など、直葬では多くの書類を持ち歩きます。まとめて整理できるファイルがあると手続きがスムーズです。

死後24 時間
は火葬不可
死亡届は 7日
以内に提出
臨終から 数日
で収骨まで

01

直葬とは(通夜・告別式を行わないお見送り)

直葬とは、通夜や告別式といった儀式を行わず、火葬を中心にお見送りをする形式です。火葬式とも呼ばれます。

  • 通夜・告別式を省き、火葬が中心になる
  • 近い親族など少人数で見送ることが多い
  • 費用や準備の負担を抑えやすい
  • 火葬場で短いお別れや読経をする場合もある

一般的な葬儀は、通夜・告別式・火葬という流れで二日間ほどかけて行いますが、直葬はそのうち火葬だけを行うイメージです。宗教儀礼を簡素にし、ごく近しい家族だけで静かに見送りたい方や、費用や体力の負担を抑えたい方に選ばれています。ただし、菩提寺との関係やご親族の考え方によっては配慮が必要な場合もあるため、まずは直葬がどのような流れで進むのかを知っておくことが大切です。

直葬とは(通夜・告別式を行わないお見送り)

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臨終から搬送・安置まで(死後24時間の決まり)

直葬の最初のステップは、臨終の確認とご遺体の搬送・安置です。

  • 医師が死亡を確認し、死亡診断書を作成する
  • 葬儀社へ連絡し、寝台車で搬送してもらう
  • 自宅または安置施設にご遺体を安置する
  • 法律で死後24時間は火葬できないため、安置の時間が必要

病院で亡くなった場合は、医師から死亡診断書を受け取ります。これは死亡届とセットになった大切な書類です。次に葬儀社へ連絡し、ご遺体を安置場所へ搬送してもらいます。安置先は自宅か、葬儀社の安置施設のどちらかを選びます。日本では感染症予防などの観点から、死後24時間を経過しないと火葬できないと定められているため、その間ご遺体を安置する必要があります。夏場などはドライアイスでの保全も葬儀社が手配します。

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死亡届の提出と火葬許可証の取得

火葬を行うには、死亡届を提出し、火葬許可証を受け取る必要があります。

  • 死亡診断書と一体になった死亡届に必要事項を記入する
  • 市区町村役場の窓口に提出する
  • 提出と引き換えに火葬許可証が交付される
  • 死亡届は、死亡を知った日から7日以内に提出する

死亡届は、死亡を知った日から7日以内に市区町村役場へ提出する決まりです。死亡診断書(または死体検案書)と一体の用紙になっており、届け出ると火葬許可証が交付されます。この火葬許可証がないと火葬場で火葬を行えないため、必ず事前に取得します。多くの場合、葬儀社が役場への提出を代行してくれるので、誰がいつ手続きするのかを早めに確認しておくと安心です。

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納棺から火葬・収骨までの流れ

安置と手続きが整ったら、納棺をして火葬場へ向かいます。

  • 故人を清め、棺に納める(納棺)
  • 火葬場へ出棺し、ご遺族が同行する
  • 火葬炉の前で短いお別れや読経をすることもある
  • 火葬のあと、骨を骨壺に納める(収骨)

納棺では、故人の身支度を整え、思い出の品や花を一緒に納めることもあります。その後、火葬場へ出棺し、ご遺族が付き添います。火葬場では、炉の前で全員が手を合わせ、短いお別れの時間を持つことができます。希望すれば、僧侶に来てもらい炉前で読経をあげてもらうことも可能です。火葬には一時間ほどかかり、その後にお骨を骨壺に納める収骨(お骨上げ)を行います。臨終から収骨までは、安置の日数を含めておおむね数日が目安です。

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臨終から搬送・安置まで(死後24時間の決まり)

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安置場所と読経・お別れの選び方

直葬でも、安置場所や火葬場でのお別れには選択の余地があります。

  • 安置は自宅か、葬儀社の安置施設から選ぶ
  • 自宅安置は故人とゆっくり過ごせるが、保全の手配が必要
  • 火葬場での読経を頼みたい場合は事前に葬儀社へ相談
  • 炉前で花を手向けるなど、短いお別れの時間を設けられる

直葬は儀式を省く形ですが、まったくお別れができないわけではありません。火葬炉の前で全員が手を合わせ、花を手向け、短い時間でも故人とゆっくり向き合えます。読経をあげてもらいたい場合は、菩提寺や葬儀社へ早めに相談しておきましょう。あとから「もっとお別れの時間がほしかった」と感じる方もいるため、どこまで儀式を行うかは家族でよく話し合って決めることが大切です。

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直葬を選ぶときの事前準備と家族への説明

直葬を円滑に進めるには、事前の準備と家族・親族への説明が欠かせません。

  • 信頼できる葬儀社を生前から調べておく
  • 菩提寺がある場合は事前に相談しておく
  • 近い親族には直葬を選ぶ理由を丁寧に伝える
  • 後日、お別れの会や納骨の機会を設ける方法もある

直葬は費用や負担を抑えられる一方で、簡素さに戸惑うご親族もいます。「きちんと見送れなかった」という思いを残さないためにも、なぜ直葬を選ぶのかを近い親族に丁寧に説明しておきましょう。菩提寺がある場合は、お墓への納骨を断られないよう、事前に直葬の希望を相談しておくことが大切です。火葬後に改めてお別れの会を開いたり、四十九日や納骨の機会に集まったりする方法もあります。生前から葬儀社の費用や流れを比べておくと、いざというとき落ち着いて判断できます。

★ あわせて準備したい

故人を偲ぶお別れの花を

火葬場での短いお別れや、後日のお別れの会に、白い花を用意する方もいます。故人を静かに偲ぶ場にそえると気持ちが整います。

よくある質問

Q. 直葬の流れを簡単に教えてください。

A. 臨終の確認と医師による死亡診断書の作成から始まり、ご遺体を自宅か安置施設へ搬送・安置します。その後、死亡届を提出して火葬許可証を受け取り、納棺をして火葬場へ出棺し、火葬・収骨という流れで進みます。通夜や告別式は行わず、火葬を中心としたシンプルなお見送りです。臨終から収骨までは安置の日数を含めておおむね数日が目安です。

Q. 臨終からどのくらいの日数で火葬できますか。

A. 法律で死後24時間を経過しないと火葬できないと定められているため、最短でも亡くなった翌日以降になります。実際には、火葬場の予約状況や死亡届の手続き、安置の都合により、臨終から火葬・収骨まで数日かかることが一般的です。火葬場が混み合う時期は、さらに日数が延びることもあります。

Q. 死亡届はいつまでに出せばいいですか。

A. 死亡届は、死亡の事実を知った日から7日以内に市区町村役場へ提出する決まりです。医師が作成する死亡診断書(または死体検案書)と一体の用紙になっており、提出と引き換えに火葬許可証が交付されます。多くの場合、葬儀社が役場への提出を代行してくれますので、誰がいつ手続きするのかを早めに確認しておくと安心です。

Q. 直葬ではお別れや読経はできないのですか。

A. まったくできないわけではありません。火葬炉の前で全員が手を合わせ、花を手向けるなど、短い時間でも故人とお別れができます。希望すれば僧侶に来てもらい、炉前で読経をあげてもらうことも可能です。読経を頼みたい場合は、菩提寺や葬儀社へ早めに相談しておきましょう。火葬後に改めてお別れの会を開く方法もあります。

Q. 直葬を選ぶときに気をつけることは何ですか。

A. 近い親族に直葬を選ぶ理由を丁寧に伝えておくこと、菩提寺がある場合は事前に相談しておくことが大切です。簡素さに戸惑うご親族もいるため、後悔を残さないよう家族でよく話し合いましょう。お墓への納骨を断られないよう、菩提寺へ直葬の希望を伝えておくと安心です。生前から葬儀社の費用や流れを比べておくと、いざというとき落ち着いて判断できます。

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この記事のまとめ

  • 直葬の流れは、臨終→死亡診断書→搬送・安置→死亡届と火葬許可証→納棺→火葬→収骨の順に進む
  • 死後24時間は火葬できないため安置が必要。安置は自宅か葬儀社の施設から選ぶ
  • 死亡届は死亡を知った日から7日以内に提出し、引き換えに火葬許可証を受け取る
  • 火葬場の炉前で短いお別れや読経をすることもでき、まったく見送れないわけではない
  • 直葬を選ぶときは、菩提寺への相談と近い親族への丁寧な説明を事前に行う

参考・出典

※制度・料金は改正や地域差があります。最新の情報は各公式サイト・お住まいの自治体でご確認ください。

EDITORIAL TEAM

こもれび編集部 | 葬儀・お墓・供養担当

監修:終活・遺品整理の実務に詳しい編集チーム

本記事は公的機関の情報や一般的な実務をふまえて編集部が作成し、定期的に見直しています。内容に誤りがあれば編集部までご連絡ください。

最終更新日: 2026年06月25日

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