遺品整理で通帳が見つかったら|口座の相続手続き・凍結・処分の注意点
遺品整理で通帳が見つかったら、「①通帳・キャッシュカード・印鑑を確保→②口座の相続手続き(残高の払い戻し・名義変更)→③古い不要な通帳は個人情報に配慮して処分」という流れで対応します。通帳は相続手続きに必要なので、捨てずに保管します。亡くなった方の口座は凍結されるため、早めの手続きが大切です。
「遺品整理で通帳が出てきた」「どう手続きすれば?」という方に向けて、この記事では通帳の確保、口座の相続手続き、処分の注意点を解説します。
この記事でわかること
- 通帳が見つかったときに確保すべきもの
- 口座の相続手続きの流れと口座凍結
- 複数の口座・ネット銀行の確認
- 古い通帳の処分と個人情報の注意点
★ あわせて準備したい
通帳・書類の保管に
見つかった通帳・印鑑・カードは、まとめて保管できるケースがあると安心です。相続手続きの際もすぐ取り出せます。
01
通帳が見つかったらまず確保する
遺品整理で通帳が見つかったら、捨てずに確保します。あわせて、次のものも探しましょう。
- 通帳(複数の銀行のものがあることも)
- キャッシュカード
- 銀行印(口座の届出印)
- 残高の分かる明細
これらは口座の相続手続きに必要です。通帳は、故人の財産を把握する手がかりにもなります。封筒・引き出し・仏壇の中などに隠れていることもあるため、丁寧に探しましょう。
02
口座は死亡で凍結される
亡くなった方の口座は、銀行が死亡を知ると凍結されます。
- 凍結後は、入出金や引き落としができなくなる
- 公共料金などの引き落としも止まる
- 当面必要なお金は、仮払い制度で一定額を引き出せる場合がある
凍結される前に勝手にお金を引き出して使うと、他の相続人とのトラブルや、相続放棄ができなくなるリスクがあります。引き出す場合は使途を記録し、慎重に対応しましょう。
03
口座の相続手続きの流れ
通帳の口座は、相続手続き(残高の払い戻し・名義変更)をします。
- ①銀行に連絡する:死亡を伝え、相続手続きを案内してもらう
- ②必要書類をそろえる:戸籍・相続人の印鑑証明書・遺産分割協議書など
- ③書類を提出する
- ④払い戻し・名義変更:相続人の口座へ振り込まれる
手続きは銀行ごとに行います。「法定相続情報一覧図」を取得すると、複数の銀行での手続きがラクになります。
04
複数の口座・ネット銀行の確認
故人が複数の口座を持っていることもあります。漏れなく確認しましょう。
- 通帳・キャッシュカードから、取引銀行を把握する
- 郵便物(銀行からのお知らせ)を確認する
- ネット銀行:通帳がないため見落としやすい。メール・アプリ・引き落とし履歴から確認する
- 証券口座・電子マネーも確認する
ネット銀行は通帳・カードがないことが多く、口座の存在に気づきにくいものです。見落とすと相続財産から漏れてしまうため、デジタルの情報も確認しましょう。
05
古い通帳の処分と個人情報
使われていない古い通帳や、解約済みの口座の通帳が見つかることもあります。処分する場合は個人情報に注意します。
- 解約済みか、残高があるかを確認してから処分する
- 口座番号・氏名・取引履歴などの個人情報が記載されている
- そのまま捨てず、シュレッダーや細かく破って処分する
- 銀行印は、口座の手続きが済むまで保管する
通帳には多くの個人情報が含まれます。処分の際は、悪用されないよう配慮しましょう。
06
相続放棄を検討している場合の注意
借金が多いなどで相続放棄を検討している場合は、通帳の扱いに注意が必要です。
- 口座のお金を引き出して使うと、相続を承認したとみなされ、放棄できなくなる恐れがある
- 通帳は、借金(マイナスの財産)の有無を把握する手がかりにもなる
- 相続放棄を検討中なら、口座のお金に手をつけず、先に専門家へ相談する
通帳の残高や借入の状況は、相続するか放棄するかの判断材料です。慎重に確認しましょう。
★ あわせて準備したい
相続手続きの書類整理に
口座の相続手続きでは、戸籍や印鑑証明書など多くの書類を扱います。書類ケースでまとめておくと、複数の銀行の手続きがスムーズです。
よくある質問
Q. 遺品整理で通帳が見つかったらどうすればいいですか?
A. 通帳・キャッシュカード・銀行印を確保し、口座の相続手続き(残高の払い戻し・名義変更)をします。通帳は相続手続きに必要で、財産を把握する手がかりにもなるので捨てずに保管しましょう。亡くなった方の口座は凍結されるため、早めの手続きが大切です。
Q. 口座のお金を引き出してもいいですか?
A. 凍結される前でも、勝手に引き出して使うと他の相続人とのトラブルや、相続放棄ができなくなるリスクがあります。引き出す場合は使途を記録し慎重に。当面必要なお金は、仮払い制度で一定額を引き出せる場合があります。
Q. 口座の相続手続きの流れは?
A. 銀行に死亡を伝えて相続手続きを案内してもらい、戸籍・相続人の印鑑証明書・遺産分割協議書などの必要書類をそろえて提出し、払い戻し・名義変更をします。手続きは銀行ごとに行い、法定相続情報一覧図を取得すると複数の銀行での手続きがラクになります。
Q. ネット銀行の口座も確認すべきですか?
A. はい。ネット銀行は通帳・カードがないことが多く見落としやすいです。メール・アプリ・引き落とし履歴から確認しましょう。見落とすと相続財産から漏れてしまいます。証券口座や電子マネーもあわせて確認しましょう。
Q. 古い通帳はどう処分すればいいですか?
A. 解約済みか、残高があるかを確認してから処分します。通帳には口座番号・氏名・取引履歴などの個人情報があるため、そのまま捨てず、シュレッダーや細かく破って処分しましょう。銀行印は口座の手続きが済むまで保管します。
この記事のまとめ
- 遺品整理で通帳が見つかったら、通帳・カード・銀行印を確保して相続手続きに使う
- 口座は死亡で凍結。勝手な引き出しはトラブル・相続放棄不可のリスク
- 相続手続きは銀行ごとに。戸籍・印鑑証明書・協議書が必要。法定相続情報一覧図が便利
- 複数の口座・ネット銀行を漏れなく確認。ネット銀行は見落としやすい
- 古い通帳は解約・残高を確認し、個人情報に配慮して処分
EDITORIAL TEAM
こもれび編集部 | 遺品整理担当
監修:終活・遺品整理の実務に詳しい編集チーム
本記事は公的機関の情報や一般的な実務をふまえて編集部が作成し、定期的に見直しています。内容に誤りがあれば編集部までご連絡ください。
最終更新日: 2026年06月10日




