実家を売却する前の片付け|進め方の手順・費用と売却までの流れ
実家を売却する前の片付けは、「①相続登記で名義変更→②貴重品・遺言書を確保→③形見分け→④売れるものは買取→⑤残りを処分し中を空にする」という流れで進めます。中を空にしてから売る方が買い手がつきやすく、片付けと売却はセットで計画するのが効率的です。
「相続した実家を売りたいが、まず片付けが大変」という方に向けて、この記事では実家売却前の片付けの手順、費用、売却の流れ、税金の特例まで解説します。
この記事でわかること
- 実家売却前の片付けの手順
- 貴重品の捜索と買取の活用
- 片付け費用の目安と抑えるコツ
- 片付け後の売却の流れと税金の特例
★ あわせて準備したい
片付けに役立つグッズ
実家の片付けには、段ボールやゴミ袋、軍手、台車があると作業がはかどります。貴重品をまとめる保管ケースも用意しておくと安心です。
01
実家売却前の片付けの全体の流れ
実家を売却する前の片付けは、次の流れで進めます。
- ①相続登記(名義変更):故人名義のままでは売れない
- ②貴重品・遺言書の確保:通帳・印鑑・権利証などを先に探す
- ③形見分け:家族で思い出の品を分ける
- ④売れるものの買取:価値ある品を査定に出す
- ⑤残りを処分し、中を空にする
- ⑥査定・売却:不動産会社に依頼
片付けと売却を並行して計画すると、スムーズに進みます。
02
まず貴重品・大切な書類を確保
片付けを始める前に、大切なものを探して確保します。捨ててしまうと取り返しがつきません。
- 通帳・印鑑・キャッシュカード・現金
- 不動産の権利証・登記関係(売却に必要)
- 保険証券・年金関係
- 遺言書・エンディングノート
- 貴金属・有価証券
古い家では、現金や権利証がタンスや封筒、本の間などに隠れていることがあります。一気に捨てず、確認しながら進めましょう。
03
買取を活用して費用を抑える
実家には、価値ある品が眠っていることがあります。買取を活用すると、片付け費用を抑えられます。
- 貴金属・骨董・古道具・状態の良い家具家電は買取対象
- 遺品整理業者が買取に対応していれば、費用から差し引いて精算
- 価値が高そうな品は、専門店でも査定を取る
「価値はない」と思って捨てる前に、まず査定に出すのがおすすめです。
04
片付け費用の目安と抑えるコツ
実家の片付け費用は、物量と広さで決まります。
- 2DK・2LDK:10万〜25万円程度
- 3LDK以上・一戸建て:20万〜60万円程度
費用を抑えるコツは次のとおりです。
- 貴重品の捜索・形見分け・明らかなゴミの処分は自分で行う
- 買取で費用を相殺する
- 2〜3社で相見積もりを取る
- 片付けから売却まで対応する業者に相談する
05
片付け後の売却の流れ
中を空にしたら、売却を進めます。
- ①複数の不動産会社に査定を依頼する
- ②媒介契約を結ぶ
- ③売り出し・内覧
- ④売買契約・引き渡し
古家付きで売るか、解体して更地で売るかは、立地や建物の状態によります。不動産会社に相談して判断しましょう。
06
知っておきたい税金の特例
実家(相続した空き家)を売却すると譲渡所得に税金がかかることがありますが、特例で軽減できる場合があります。
- 相続空き家の3000万円特別控除:一定の要件を満たすと、譲渡所得から最大3000万円を控除できる
- 取得費加算の特例:相続税を払った場合、一定額を取得費に加算できる
3000万円特別控除には期限(相続から3年を経過する年の年末まで等)と要件があります。適用できると税負担が大きく変わるため、売却前に税理士や税務署に確認しましょう。
★ あわせて準備したい
貴重品・書類の保管に
実家から見つかる通帳・権利証などは、まとめて保管できるケースがあると安心です。相続・売却の手続きもスムーズになります。
よくある質問
Q. 実家を売る前に片付けは必要ですか?
A. 中を空にしてから売る方が買い手がつきやすいため、片付けが必要です。残置物があると売却に支障が出ます。相続登記(名義変更)、貴重品の確保、形見分け、買取、処分の順で進め、片付けと売却をセットで計画すると効率的です。
Q. 片付けの費用はいくらかかりますか?
A. 物量と広さで決まり、2DK・2LDKで10万〜25万円、3LDK以上・一戸建てで20万〜60万円程度が目安です。貴重品の捜索や形見分けを自分で行い、買取を活用し、2〜3社で相見積もりを取ると費用を抑えられます。
Q. 片付ける前に確保すべきものは?
A. 通帳・印鑑・現金、不動産の権利証(売却に必要)、保険証券・年金関係、遺言書・エンディングノート、貴金属・有価証券です。古い家では現金や権利証が隠れていることがあるので、一気に捨てず確認しながら進めましょう。
Q. 実家を売ると税金はかかりますか?
A. 譲渡所得に税金がかかることがありますが、相続空き家の3000万円特別控除など特例で軽減できる場合があります。期限(相続から3年を経過する年の年末まで等)と要件があるため、売却前に税理士や税務署に確認しましょう。
Q. 片付けから売却まで一緒に頼めますか?
A. 片付け(遺品整理)から売却まで対応する業者や、不動産会社と連携した業者もあります。別々に頼むより効率的なことがあります。買取に対応する業者なら、片付け費用と買取額を相殺できて負担も抑えられます。
この記事のまとめ
- 実家売却前は『相続登記→貴重品確保→形見分け→買取→処分→売却』の流れ
- 片付け前に通帳・権利証・遺言書を確保。一気に捨てない
- 買取を活用し、自分でできる範囲は自分で進めて費用を抑える
- 片付け費用は2DK10万円〜、一戸建て20万円〜。中を空にして売る
- 相続空き家の3000万円特別控除は期限と要件に注意。税理士に確認
参考・出典
※制度・料金は改正や地域差があります。最新の情報は各公式サイト・お住まいの自治体でご確認ください。
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EDITORIAL TEAM
こもれび編集部 | 空き家・実家の片付け担当
監修:終活・遺品整理の実務に詳しい編集チーム
本記事は公的機関の情報や一般的な実務をふまえて編集部が作成し、定期的に見直しています。内容に誤りがあれば編集部までご連絡ください。
最終更新日: 2026年06月06日



