実家じまいの費用はいくら?内訳と方針別の目安・抑えるコツ
実家じまいの費用は、『片付け・処分費に解体または売却の費用、相続登記や清掃費を加えて、おおむね数十万円から数百万円が目安』です。家の状態と「売る・解体する・活用する」のどの方針を選ぶかで総額は大きく変わります。まずは費用の内訳を知り、わが家の場合いくらかかりそうかを把握することが、実家じまいの第一歩です。
親が住んでいた実家を引き継いだものの、誰も住まず空き家になってしまう。そんなとき必要になるのが「実家じまい」です。とはいえ「いったいいくらかかるのか」と不安に感じる方も多いはず。この記事では、実家じまいにかかる費用の全体像を、内訳・方針別の比較・抑えるコツ・税の軽減までやさしく解説します。
この記事でわかること
- 実家じまいの費用の内訳と総額の目安
- 売却・解体・賃貸の方針別の費用比較
- 費用を抑えるコツと使える補助金
- 相続空き家の3000万円特別控除など税の軽減
★ あわせて準備したい
実家の片付けを始める前に
実家じまいの第一歩は、物の仕分けと処分です。残す物・捨てる物を分ける際に、丈夫なゴミ袋や仕分け用の収納ボックスがあると作業がはかどります。
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実家じまいの費用の内訳
実家じまいの費用は、大きく次の5つに分けられます。何にいくらかかるのかを知ることが、総額を見積もる出発点です。
- 遺品整理・不用品処分費:間取りに応じて数万円から数十万円が目安
- 家の解体費または売却の諸費用:解体は木造で坪3〜5万円、売却は仲介手数料など
- 相続登記・名義変更費用:登録免許税や司法書士への報酬
- ハウスクリーニング費:売却や賃貸に出す前の清掃費
- 交通費・その他:遠方の実家へ通う費用や処分の手間賃
これらを合計すると、総額はおおむね数十万円から数百万円の幅になります。家具や荷物が多い、家が古くて解体が必要、といった条件が重なるほど費用は上がります。逆に、自分で片付けて売却する場合は数十万円台に収まることもあります。まずは家の状態と荷物の量をざっと把握し、どの費用がどれくらいかかりそうかを書き出してみましょう。
02
片付け・不用品処分にかかる費用の目安
実家じまいでまず必要になるのが、家の中の片付けと不用品の処分です。費用は荷物の量、つまり間取りの広さでおおよそ決まります。
- ワンルーム〜1K:数万円程度が目安
- 2DK〜3DK:十数万円から数十万円が目安
- 4LDK以上の戸建て:数十万円以上になることも
- 大型家具や家電が多いと追加費用がかかる
費用を左右するのは荷物の量です。業者に丸ごと任せると楽ですが、その分高くなります。まだ使える家具や家電、ブランド品は買取に出せば処分費を相殺できます。自分で運び出せる物は自治体の粗大ごみ回収に出すと、1点あたり数百円から数千円と割安です。時間に余裕があれば、自分でできる片付けと業者依頼を組み合わせると、処分費をぐっと抑えられます。
03
方針別の費用比較(売却・解体・賃貸)
実家をどうするかの方針によって、かかる費用は大きく変わります。代表的な3つの方針を比べてみましょう。
- そのまま売却:仲介手数料などの諸費用で済み、解体費がかからない
- 解体して更地で売却・活用:解体費が木造で坪3〜5万円、延床30坪なら100万円以上が目安
- 賃貸として活用:リフォームや修繕の費用が必要だが、家賃収入が見込める
古い家でも、買い手がリフォーム前提で買う場合は解体せずに売れることがあり、その分費用を抑えられます。一方、家が老朽化して売れにくい場合は、解体して更地にしたほうが土地として売りやすくなります。ただし更地にすると固定資産税の住宅用地の軽減がなくなり、税負担が増える点には注意が必要です。賃貸は収入が見込める反面、修繕費や管理の手間がかかります。どの方針が得かは、家の状態・立地・残したい思いによって変わります。
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相続登記・名義変更とハウスクリーニングの費用
実家を引き継ぐには、亡くなった親から自分への名義変更、つまり相続登記が必要です。2024年から相続登記は義務化されており、放置すると過料の対象になることがあります。
- 相続登記の登録免許税:固定資産評価額の0.4%が目安
- 司法書士に依頼する場合の報酬:数万円から十数万円程度
- 戸籍謄本など必要書類の取得費:数千円程度
- ハウスクリーニング:家全体で数万円から十数万円が目安
相続登記は自分で手続きすることもできますが、書類集めが大変なため司法書士に頼む方も多くいます。報酬は依頼内容によって幅があります。売却や賃貸に出す前には、室内をきれいにするハウスクリーニングを入れると印象がよくなり、買い手や借り手がつきやすくなります。費用は家の広さや汚れ具合によって変わるため、複数の業者から見積もりを取って比べると安心です。
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費用を抑えるコツと使える補助金
実家じまいの費用は工夫しだいで大きく抑えられます。いくつかのコツを組み合わせましょう。
- まだ使える家具・家電・骨董品は買取に出して処分費を相殺する
- 自分でできる片付けは自分で行い、業者依頼を最小限にする
- 必ず2〜3社から相見積もりを取り、金額と内容を比べる
- 自治体の空き家解体補助金や除却補助を確認する
解体費の負担を軽くするために、多くの自治体が空き家の解体や除却に対する補助金を設けています。老朽化して危険な空き家の解体に、費用の一部を補助する制度などがあります。補助の有無や金額、条件は自治体ごとに異なるため、実家のある市区町村の窓口やホームページで確認しましょう。申請には事前手続きが必要なことが多いので、解体する前に問い合わせるのがポイントです。
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相続空き家の3000万円特別控除など税の軽減
相続した実家を売るときは、税金が軽くなる特例を使える場合があります。代表的なのが『被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特別控除』です。
- 一定の条件を満たすと、売却益から最大3000万円を控除できる
- 亡くなった親が一人で住んでいた家であることなどが条件
- 耐震基準を満たす、または取り壊してから売るなどの要件がある
- 適用には期限や細かな条件があるため早めの確認が大切
この特例が使えると、売却で利益が出ても税金を大きく減らせる可能性があります。ただし、対象となる家の条件や売却の期限、必要書類など要件が細かく定められています。自分のケースで使えるかどうかは、税務署や税理士に早めに相談しましょう。あわせて、相続登記や売却のタイミングによって使える制度が変わることもあるため、方針を決める前に税の専門家に確認しておくと安心です。
★ あわせて準備したい
遠方の実家を片付けるなら
遠方の実家に通って片付ける場合は、荷造り用の段ボールやガムテープをまとめて用意しておくと、何度も買い足す手間が省けて効率的です。
よくある質問
Q. 実家じまいの費用は総額でいくらくらいかかりますか?
A. 片付け・不用品処分費、家の解体または売却の諸費用、相続登記、ハウスクリーニングなどを合計すると、おおむね数十万円から数百万円が目安です。荷物が多い、家が古くて解体が必要といった条件が重なるほど高くなります。自分で片付けてそのまま売却できる場合は、数十万円台に収まることもあります。まずは家の状態と荷物の量を把握して見積もりましょう。
Q. 家の片付け・不用品処分にはいくらかかりますか?
A. 費用は荷物の量、つまり間取りの広さでおおよそ決まります。ワンルームなら数万円程度、2DK〜3DKで十数万円から数十万円、4LDK以上の戸建てでは数十万円以上になることもあります。大型家具や家電が多いと追加費用がかかります。まだ使える物を買取に出したり、自分でできる片付けを行ったりすると、処分費を抑えられます。
Q. 家を解体する費用の目安はどれくらいですか?
A. 木造住宅の解体費は坪3〜5万円程度が目安で、延床30坪なら100万円以上になることもあります。家の構造や立地、廃材の量によって変わります。多くの自治体が老朽化した空き家の解体に補助金を設けているため、実家のある市区町村に確認しましょう。なお、解体して更地にすると固定資産税の住宅用地の軽減がなくなり、税負担が増える点には注意が必要です。
Q. 費用を抑えるにはどうすればいいですか?
A. まだ使える家具・家電・骨董品は買取に出して処分費を相殺し、自分でできる片付けは自分で行うのが基本です。業者に依頼する際は必ず2〜3社から相見積もりを取り、金額と内容を比べましょう。また、自治体の空き家解体補助金や除却補助が使える場合があります。申請には事前手続きが必要なことが多いので、解体する前に窓口へ問い合わせるのがポイントです。
Q. 相続した実家を売ると税金は安くなりますか?
A. 一定の条件を満たせば、相続した空き家の売却益から最大3000万円を控除できる特例があります。亡くなった親が一人で住んでいた家であることや、耐震基準を満たす、または取り壊してから売るなどの要件があります。適用には期限や細かな条件があるため、自分のケースで使えるかどうかは税務署や税理士に早めに相談しましょう。
この記事のまとめ
- 実家じまいの費用は片付け・解体または売却・登記・清掃などの合計で、数十万円から数百万円が目安
- 片付け・処分費は間取りの広さで決まり、数万円から数十万円。買取や自分での片付けで抑えられる
- 売却・解体・賃貸のどの方針かで費用は大きく変わる。更地にすると固定資産税が増える点に注意
- 相見積もりや自治体の解体補助金を活用すると費用を抑えられる
- 相続した実家の売却は3000万円特別控除など税の軽減が使える場合があり、早めに税務署や税理士に確認を
EDITORIAL TEAM
こもれび編集部 | 空き家・実家の片付け担当
監修:終活・遺品整理の実務に詳しい編集チーム
本記事は公的機関の情報や一般的な実務をふまえて編集部が作成し、定期的に見直しています。内容に誤りがあれば編集部までご連絡ください。
最終更新日: 2026年06月26日
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