お悔やみの手紙・言葉の書き方|文例とマナーを解説
お悔やみの手紙は、時候の挨拶を省き「このたびは突然のことで、心よりお悔やみ申し上げます」といった簡潔な言葉で始めるのが基本です。「重ね重ね」「たびたび」といった忌み言葉を避け、句読点を使わない書式が伝統的とされています。直接会って伝える場合も、手紙で伝える場合も、共通するマナーがあります。
訃報を受けたとき、どのような言葉で気持ちを伝えればよいか迷う人は少なくありません。特に手紙やメールで伝える場合は「何を書けば失礼にならないか」「忌み言葉を使っていないか」など不安になりがちです。この記事では、お悔やみの手紙・メッセージの書き方を、関係性別の文例や忌み言葉の一覧、メール・LINEで伝える際の注意点とあわせて具体的に解説します。
この記事でわかること
- お悔やみの手紙・言葉の基本構成と書き出しの文例
- 避けるべき忌み言葉・重ね言葉の一覧
- 故人との関係性別(友人・上司・取引先等)の文例
- メール・LINEでお悔やみを伝える場合の注意点
★ あわせて準備したい
お悔やみの手紙用の便箋・封筒の準備
お悔やみの手紙には、白無地または薄い色の便箋と封筒を使うのが基本です。二重封筒は「不幸が重なる」を連想させるため避け、一重の封筒を選びましょう。
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01 お悔やみの手紙の基本構成|3つの要素で組み立てる
お悔やみの手紙は、次の3つの要素を簡潔にまとめるのが基本です。
- ①お悔やみの言葉:「このたびは突然のことで、心よりお悔やみ申し上げます」
- ②故人を偲ぶ言葉:故人との思い出や人柄に触れる一文(長々と書きすぎない)
- ③遺族を気遣う言葉:「どうかお力を落とされませんよう」「ご自愛くださいませ」
手紙の冒頭では「拝啓」「謹啓」といった頭語や、季節の挨拶(時候の挨拶)は省略するのが弔事の書式です。すぐに本題(お悔やみの言葉)から入るのがマナーとされています。
【ポイント】お悔やみの手紙は長文である必要はありません。むしろ簡潔にまとめるほうが、遺族の負担にならず丁寧な印象を与えます。
遺族は葬儀の対応や各種手続きに追われ、心身ともに疲れていることが多いものです。お悔やみの手紙は、返信を求めるものではなく、あくまで気持ちを伝えるためのものと理解し、「返信は不要です」といった一言を添えると、遺族の心理的な負担をさらに軽くすることができます。
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02 避けるべき忌み言葉・重ね言葉の一覧
お悔やみの手紙や言葉では、不幸が続くことを連想させる「忌み言葉」を避けるのがマナーです。
重ね言葉(重なることを連想させる言葉)
- 「重ね重ね」「たびたび」「くれぐれも」「またまた」「再三」「再び」「次々」
不吉・生死を直接的に表す言葉
- 「死ぬ」「死亡」→「ご逝去」「お亡くなりになる」と言い換える
- 「生きていたころ」→「ご生前」と言い換える
- 「四」「九」などの数字を露骨に使う表現も避けられる傾向がある
宗教・宗派に配慮すべき言葉
- 「ご冥福をお祈りします」は仏教用語のため、神式・キリスト教式の場合は「安らかな眠りをお祈りいたします」などに言い換える
- 「成仏」「供養」なども仏教特有の言葉のため注意
忌み言葉を完璧に避けることよりも、遺族を気遣う気持ちを込めることが最も大切です。もし文章を書いているうちに忌み言葉が入っていないか不安になったら、一度声に出して読んでみると気づきやすくなります。また、故人の死因を詳しく尋ねるような表現や、遺族の今後の生活に踏み込みすぎる内容も避け、あくまで気遣いに徹した文章を心がけましょう。
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03 関係性別の文例|友人・上司・取引先
相手との関係性によって、言葉遣いの丁寧さや距離感を調整します。
友人への文例(訃報を受けて)
突然のことで言葉も見つかりませんが どうかお力を落とされませんように
遠方のため お葬式に伺うことができず申し訳ありません
心ばかりですが 同封のものをお供えください
ご自愛くださいませ
上司・目上の方への文例
心中お察し申し上げますとともに 安らかなご冥福をお祈り申し上げます
略儀ながら書中にてお悔やみ申し上げます
取引先への文例
生前のご厚誼に深く感謝申し上げますとともに 心よりご冥福をお祈りいたします
略儀ながら書中をもちましてお悔やみ申し上げます
取引先や目上の方には「ご尊父様」「ご母堂様」など敬った呼び方を使い、友人には少しやわらかい言葉遣いにするなど、相手との距離感に応じて調整します。
故人との関係が自分にとって特別なものであった場合(恩師、長年の友人など)は、定型文だけでなく、故人との具体的な思い出を一文添えると、より心のこもった手紙になります。ただし長々と思い出話を書き連ねるのではなく、簡潔に一つのエピソードに絞るのがバランスの良い書き方です。
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04 直接会って伝える場合の言葉
通夜・葬儀の受付や、弔問時に直接遺族へ声をかける場合の言葉も確認しておきましょう。
- 受付での一言:「このたびはご愁傷様でございます」「心よりお悔やみ申し上げます」
- 遺族へ直接声をかける場合:「突然のことで、さぞお力落としのことと存じます」
- 長く話し込まない:遺族は多くの弔問客に対応しているため、手短に済ませるのがマナー
直接伝える場合も、忌み言葉(「重ね重ね」等)は避け、故人の死因や詳しい経緯を詮索するような質問はしないよう配慮します。
受付では、香典を渡すタイミングで一言お悔やみを述べるのが一般的です。緊張して言葉が出てこない場合は、無理に多くを語ろうとせず、深く一礼するだけでも十分に気持ちは伝わります。遺族と直接顔を合わせる機会がない場合(受付のみで済ませる場合)は、香典に添える言葉や表情、態度で弔意を示すことになります。
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05 手紙の書式マナー|便箋・封筒・書き方の注意点
お悔やみの手紙は、文面だけでなく便箋や封筒の選び方にもマナーがあります。
- 便箋:白無地または薄い色の便箋を選び、派手な柄や装飾は避ける
- 封筒:一重の封筒を使用する(二重封筒は「不幸が重なる」を連想させるため避ける)
- 筆記具:万年筆や筆ペンで丁寧に書く(薄墨である必要はない)
- 句読点:伝統的には句読点を使わず、改行や余白で区切る書式が好まれる
- 便箋の枚数:1枚に収めるのが望ましいとされる(不幸が重なることを連想させないため)
形式にこだわりすぎる必要はありませんが、基本を押さえておくと相手に丁寧な印象を与えられます。
手紙を送るタイミングは、訃報を受けてからできるだけ早く、遅くとも1週間以内が目安です。葬儀後しばらく経ってから訃報を知った場合でも、気づいた時点でお悔やみの手紙を送ることは失礼にはあたりません。その場合は「お悔やみが遅れましたこと、お詫び申し上げます」といった一文を添えるとよいでしょう。
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06 メール・LINEでお悔やみを伝える場合の注意点
近年はメールやLINEでお悔やみの言葉を伝えることも増えていますが、いくつか注意点があります。
- 目上の方・改まった相手には避ける:上司や取引先など正式な関係の相手には、手紙や電話での対応が望ましい
- 親しい友人・同世代には許容されやすい:普段からメールやLINEでやり取りしている間柄であれば、迅速に気持ちを伝える手段として問題ない
- スタンプや絵文字は避ける:カジュアルな印象を与えるため、お悔やみの文面には使わない
- 返信を急かさない一文を添える:「お忙しい中、返信は不要です」と添えると、遺族の負担を減らせる
お悔やみの言葉は、形式よりも「相手を思いやる気持ち」が伝わることが最も重要です。忌み言葉や書式のマナーを押さえつつ、自分の言葉で誠実に気持ちを伝えることを心がけましょう。
会社の同僚や友人グループで訃報を共有する場合、代表者がまとめて連絡することが多くなっています。その際も、個々人が改めて故人の家族へ一言メッセージを送りたい場合は、代表者の連絡とは別に、上記のマナーを踏まえた個別の言葉を添えると気持ちがより伝わります。
この記事のまとめ
- お悔やみの手紙は「お悔やみの言葉・故人を偲ぶ言葉・遺族を気遣う言葉」の3要素で簡潔にまとめる
- 時候の挨拶や頭語は省略し、すぐに本題から書き始めるのが弔事の書式
- 「重ね重ね」などの重ね言葉、「死ぬ」などの直接表現は忌み言葉として避ける
- 友人・上司・取引先など相手との関係性に応じて言葉遣いの丁寧さを調整する
- メール・LINEは親しい間柄なら許容されるが、目上の方には手紙や電話が望ましい
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EDITORIAL TEAM
こもれび編集部 | 葬儀・お墓・供養担当
監修:終活・遺品整理の実務に詳しい編集チーム
本記事は公的機関の情報や一般的な実務をふまえて編集部が作成し、定期的に見直しています。内容に誤りがあれば編集部までご連絡ください。
最終更新日: 2026年07月01日
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