位牌を処分する方法は主に「①寺院での閉眼供養(魂抜き)後にお焚き上げ」「②仏具店・葬儀社への引き取り依頼」「③永代供養・合祀への切り替え」の3つがあり、いずれの場合も、位牌にはご先祖様の魂が宿るとされるため、処分前に必ず閉眼供養(魂抜き)を行うのが基本です。費用相場は閉眼供養のお布施が1〜3万円、お焚き上げ料が3千〜2万円程度で、合計1万〜5万円程度を見ておくと安心です。

「実家を片付けることになり位牌が出てきた」「代替わりで古い位牌をどうすればいいか分からない」——位牌の処分は法要や引っ越しのタイミングで直面することが多い悩みです。この記事では、処分方法の選び方から手順、費用、処分後の注意点まで解説します。

この記事でわかること

  • STEP1 閉眼供養(魂抜き)の依頼方法
  • STEP2 お焚き上げによる処分
  • STEP2の代替 仏具店・葬儀社への引き取り依頼
  • 位牌をまとめる・永代供養に切り替える方法

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01 位牌の処分方法の全体像|処分前に必ず行う魂抜き

位牌を処分する主なケース

  • 三十三回忌などの弔い上げを迎え、位牌を一つにまとめる(先祖代々位牌への切り替え)
  • 実家じまい・仏壇じまいで、複数の古い位牌が出てきた
  • 宗派・お寺との関係を見直し、永代供養に切り替える
  • 後継者がおらず、位牌を管理し続けられない
01 位牌の処分方法の全体像|処分前に必ず行う魂抜き
写真: Nikon / Pexels

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02 STEP1 閉眼供養(魂抜き)の依頼方法

位牌の処分において最初に行うべきなのが閉眼供養(魂抜き・お性根抜きとも呼ばれる)です。

  • 菩提寺がある場合:まず菩提寺の僧侶に相談します。自宅や寺院で読経してもらい、お布施は1〜3万円程度が目安です。
  • 菩提寺がない・付き合いのある寺院がない場合:仏具店や葬儀社に相談すると、提携している僧侶を紹介してもらえます。近年は僧侶手配サービス(インターネット経由)で3万円前後の定額で依頼できるケースも増えています。
  • 浄土真宗の場合:位牌を用いず「法名軸」や「過去帳」を用いる場合が多く、そもそも位牌がない、または閉眼供養の考え方が異なることがあります。菩提寺に確認しましょう。

閉眼供養にかかる時間

自宅や寺院での読経は15〜30分程度で終わることが多く、法要と合わせて行うと手間が省けます。四十九日・一周忌など既存の法要のタイミングに合わせて依頼すると、僧侶の手配もスムーズです。

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03 STEP2 お焚き上げによる処分|寺院・お焚き上げ専門業者

閉眼供養が済んだ位牌は「魂の抜けたただの木材」として、お焚き上げ(焼却による供養処分)を行うのが最も一般的な方法です。

  • 菩提寺でのお焚き上げ:3千〜1万円程度:閉眼供養と同時に依頼できることが多く、最もスムーズです。
  • 近隣寺院・地域のお焚き上げ会への持ち込み:無料〜数千円程度:地域によっては「古札納め所」などで合同のお焚き上げを行っている寺院もあります。
  • お焚き上げ専門業者・郵送サービス:3千〜2万円程度:全国対応の専門業者に郵送し、供養・お焚き上げまで代行してもらえます。遠方で菩提寺がない場合や、忙しくて持ち込みが難しい場合に便利です。

【自治体のゴミとして処分するのは避ける】位牌はご先祖様・故人の魂が宿るとされる特別な仏具です。閉眼供養をせずに自治体の粗大ゴミ・可燃ゴミとして出すことは法律違反ではありませんが、親族間のトラブルや心理的な後悔につながりやすいため、必ず供養してから処分することをおすすめします。

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04 STEP2の代替 仏具店・葬儀社への引き取り依頼

お焚き上げまで自分で手配するのが難しい場合は、仏具店や葬儀社への引き取り依頼という方法もあります。

  • 仏具店での引き取り:無料〜1万円程度:新しい仏壇・位牌を購入する際に、古い位牌の引き取り・お焚き上げ手配をセットで行っている店舗が多くあります。
  • 葬儀社での引き取り:5千〜2万円程度:葬儀・法要で付き合いのある葬儀社に相談すると、提携寺院でのお焚き上げを手配してくれます。
  • 仏壇じまい専門業者:2〜10万円程度:仏壇一式・位牌・仏具をまとめて引き取り、閉眼供養からお焚き上げ、仏壇の運搬・処分までワンストップで対応します。仏壇が大きく自分で運べない場合に便利です。

依頼前に確認すべきポイント

「閉眼供養込みか」「お焚き上げは提携寺院で行われるか」「作業証明書や供養証明書は発行されるか」の3点を必ず確認しましょう。特に高額請求トラブルを避けるため、複数社に見積もりを取ることをおすすめします。

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02 STEP1 閉眼供養(魂抜き)の依頼方法
写真: Rodolfo Lucero / Pexels

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05 位牌をまとめる・永代供養に切り替える方法

すべての位牌を処分するのではなく、複数の位牌を一つにまとめたり、永代供養に切り替えたりする方法もあります。

  • 先祖代々位牌への統合:2〜5万円程度:個別の位牌を一つの「先祖代々之霊位」としてまとめる回出位牌(くりだしいはい)などに作り替えます。弔い上げ(三十三回忌など)を機に行う家庭が多い方法です。
  • 永代供養(位牌の永代供養):1〜10万円程度:寺院や霊園が位牌を預かり、読経・供養を継続してくれるサービスです。位牌堂に安置される形式が一般的で、承継者がいなくても供養が続けられます。
  • 手元供養用の小型位牌に作り替える:1〜3万円程度:大きな位牌を処分し、コンパクトな現代型の位牌やメモリアルグッズに置き換える方法もあります。

まとめる際の注意点

複数の位牌をまとめる場合も、古い位牌それぞれに閉眼供養を行ってから、新しい位牌に魂を移す「入魂式(開眼供養)」を行います。順序を間違えないよう、菩提寺や仏具店に相談しながら進めましょう。

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06 位牌の処分にかかる費用の総額目安

ここまでの費用をケース別に整理すると、次のようになります。

  • 閉眼供養+菩提寺でのお焚き上げ:1万〜4万円程度(最も一般的な組み合わせ)
  • 閉眼供養+専門業者への郵送供養:1万〜5万円程度(遠方・多忙な場合に便利)
  • 仏壇じまい業者に一式依頼:3万〜15万円程度(仏壇・複数の位牌・仏具をまとめて処分する場合)
  • 永代供養への切り替え:1万〜10万円程度(以後の管理料が不要なプランが多い)

位牌の数が多い実家じまいの場合は、まとめて依頼することで1件あたりの単価が下がることもあるため、複数の位牌があるなら業者にまとめて相談するとよいでしょう。

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07 位牌の処分でよくある失敗と防止策

最後に、位牌の処分で実際に起こりがちな失敗と防止策をまとめます。

  • 閉眼供養をせずに処分してしまい、後から後悔した:どの方法を選ぶ場合も、まず閉眼供養を済ませることを最優先にしましょう。
  • 親族に相談せず先祖の位牌を処分し、トラブルになった:位牌は家族全体に関わるものです。処分前に兄弟姉妹や親族に一声かけておくと安心です。
  • 業者選びで高額請求を受けた:複数社の見積もりを比較し、閉眼供養・お焚き上げの内訳が明確な業者を選びましょう。
  • 浄土真宗など位牌を使わない宗派と混同した:宗派によって位牌・法名軸・過去帳の扱いが異なります。迷ったら菩提寺に確認しましょう。
  • 処分証明書をもらわず、後から供養した記録が残らなかった:業者によっては供養証明書を発行してもらえます。相続関係の書類と一緒に保管しておくと安心です。

位牌の処分は「閉眼供養→お焚き上げまたは引き取り依頼」という基本の流れさえ押さえれば、実家じまいや代替わりの場面でも落ち着いて対応できます。

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この記事のまとめ

  • 位牌の処分は「閉眼供養(魂抜き)→お焚き上げまたは引き取り依頼」が基本の流れ
  • 閉眼供養は菩提寺、なければ仏具店・葬儀社経由で僧侶を手配できる
  • 処分費用の目安は閉眼供養1〜3万円、お焚き上げ3千〜2万円で合計1万〜5万円程度
  • 仏壇じまい業者に一式依頼すれば仏壇・複数位牌をまとめて処分でき3万〜15万円程度
  • 承継者がいない場合は永代供養への切り替えも選択肢になる

参考・出典

※制度・料金は改正や地域差があります。最新の情報は各公式サイト・お住まいの自治体でご確認ください。

EDITORIAL TEAM

こもれび編集部 | 葬儀・お墓・供養担当

監修:終活・遺品整理の実務に詳しい編集チーム

本記事は公的機関の情報や一般的な実務をふまえて編集部が作成し、定期的に見直しています。内容に誤りがあれば編集部までご連絡ください。

最終更新日: 2026年06月29日

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