実家じまいで使える補助金|解体・片付け費用を抑える方法
実家じまいの費用(解体150万〜250万円、遺品整理・片付け20万〜60万円程度)は、自治体の空き家解体補助(上限50万〜100万円程度)や不用品処分の助成を組み合わせることで負担を軽減できます。ただし補助金は自治体ごとに制度が異なり、着工前の申請が必須という共通ルールがあるため、早めの情報収集が欠かせません。
親が亡くなり実家じまいを進める中で、解体費用や片付け費用の負担が想像以上に大きいと感じる方は多いはずです。この記事では実家じまいで使える補助金の種類、解体費・片付け費の相場、申請の流れ、補助金だけに頼らない費用圧縮の工夫まで具体的に解説します。
この記事でわかること
- 実家じまいにかかる費用の全体像(解体・片付け・税金)
- 解体費補助(上限50万〜100万円程度)と申請条件
- 不用品処分・遺品整理にまつわる助成制度
- 補助金以外で費用を抑える具体的な工夫
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実家じまいでは大量の家財を仕分ける作業が発生します。段ボールや養生シートなどをまとめて用意しておくと、作業がスムーズに進みます。
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01 実家じまいにかかる費用の全体像
実家じまいは「片付け(遺品整理)」「解体または売却」「税金・登記」の3つの費用が発生します。
- 片付け・遺品整理費用:一戸建て1軒分で20万〜60万円程度が目安です。家財の量や仕分けの手間で変動します。
- 解体費用:木造30坪程度で150万〜250万円程度。立地や構造、アスベストの有無で変動します。
- 税金・諸費用:固定資産税、相続登記費用、更地後の管理費用なども考慮が必要です。
これらの費用は決して小さくないため、使える補助金・助成制度を組み合わせて負担を抑えることが実家じまいを進める上での重要なポイントになります。
【ポイント】解体前提で動く場合、補助金の申請には「工事着工前」という期限があります。片付けと並行して、早い段階で自治体窓口に補助金の有無を確認しておきましょう。
これらの費用に加え、実家が空き家のまま放置される期間が長くなるほど、固定資産税や管理コスト(草刈り、見回り、簡易な補修等)が積み重なっていきます。特に「特定空家等」に指定されると固定資産税の住宅用地特例(最大1/6の軽減)が解除され、税額が跳ね上がることもあるため、対応を先延ばしにするほど総費用がかさむ点も意識しておきましょう。
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02 解体費補助の相場と申請条件
実家を解体して更地にする場合、多くの自治体で解体費補助が利用できます。
- 補助率:解体費用の1/2〜2/3程度
- 上限額:50万〜100万円程度が一般的な相場です
- 主な条件:1年以上空き家であること、特定空家等に指定されている、または倒壊の危険があることなど
申請は工事着工前に行う必要があり、着工後の申請では補助が受けられないケースがほとんどです。実家じまいのスケジュールを組む際は、まず自治体に補助制度の有無と条件を確認し、片付け・解体の日程を逆算して計画しましょう。
解体費補助を申請する際は、複数の相続人がいる場合、申請者が実際の所有者(相続登記済みの名義人)であることが求められます。相続登記が未了のまま申請しようとすると、書類不備で受理されないことがあるため、補助金の申請前に相続登記を完了させておくことが実質的な前提条件になります。
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03 不用品処分・遺品整理の助成制度
解体費用ほど広くは知られていませんが、片付け・不用品処分に関する助成制度も一部の自治体にあります。
- 粗大ゴミ処分手数料の減免:生活保護世帯やひとり親世帯向けに粗大ゴミ処分手数料を減免する制度がある自治体もあります。
- 空き家バンク登録支援:空き家バンクに登録する際、残置物撤去やハウスクリーニング費用の一部を補助する自治体が増えています。
- シルバー人材センターの活用:軽微な片付け作業を安価に依頼できる場合があり、業者委託より費用を抑えられることがあります。
遺品整理・不用品処分自体を対象にした補助金は解体費補助ほど一般的ではないため、まずは自治体の「空き家対策」「移住定住」関連の窓口に問い合わせてみるのがおすすめです。
片付け費用を抑える工夫として、自治体の粗大ゴミ収集を活用する方法もあります。業者に一括で依頼すると割高になりがちな品目(家具・家電等)を、自治体の粗大ゴミとして自分で持ち込めば、1点数百円〜数千円程度に抑えられることがあります。ただし実家が遠方にある場合は、何度も足を運ぶ手間と交通費がかさむため、総合的なコストで比較検討することが大切です。
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04 解体せず売却する場合の費用と選択肢
実家じまいは解体だけが選択肢ではありません。状態が良ければ古家付きのまま売却することも検討できます。
- 古家付きで売却:解体費用をかけずに済みますが、買い手が見つかりにくい、価格が下がりやすいというデメリットがあります。
- 更地にして売却:解体費用(150万〜250万円程度)がかかりますが、買い手が見つかりやすくなる傾向があります。
- 空き家バンクへの登録:移住希望者とのマッチングにより、古家付きのままでも活用を希望する買い手が見つかることがあります。
売却と解体のどちらが総合的に得かは、立地・建物の状態・地域の不動産需要によって異なります。不動産会社に古家付き・更地それぞれの査定を依頼し比較検討するのが確実です。
売却を検討する場合、被相続人の空き家の3,000万円特別控除(昭和56年5月31日以前築、相続から3年以内の売却等の要件を満たす場合)を使えば、売却益にかかる譲渡所得税を大きく圧縮できることがあります。解体して更地で売る場合もこの特例の対象になり得るため、解体費補助と合わせて活用できないか、税理士や自治体窓口に確認しておくとよいでしょう。
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05 補助金以外で費用を抑える工夫
補助金だけに頼らず、費用そのものを抑える工夫も重要です。
- ①相見積もりを取る:解体業者・遺品整理業者ともに3社以上から見積もりを取ることで、適正価格を把握できます。
- ②売れるものは買取に回す:家具・家電・骨董品などは買取業者に依頼すれば、処分費用を相殺できることがあります。
- ③自分でできる範囲は自分で片付ける:業者に全て依頼せず、思い出の品の選別だけでも自分で行えば費用を抑えられます。
- ④解体と片付けを同じ業者にまとめて依頼する:別々に依頼するより、パッケージ料金で割安になることがあります。
補助金の申請と並行してこれらの工夫を取り入れることで、実家じまい全体の費用を大きく圧縮できます。
親族間で費用を分担する場合は、誰がどの費用を負担するかを事前に取り決めておくことも重要です。片付け費用は兄弟で折半、解体費用は実家を相続する人が負担するなど、役割分担を明確にしておけば、後になって「聞いていなかった」というトラブルを防げます。話し合いの内容は簡単なメモや書面に残しておくと、後々の証拠にもなり安心です。
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06 実家じまいの進め方|補助金申請を含めた流れ
実家じまいを補助金申請も含めてスムーズに進める流れを整理します。
- STEP1:相続・名義を確認する:解体や売却には相続登記が完了している必要があります。
- STEP2:家財の片付け・仕分けを行う:残すもの、売るもの、処分するものに分けます。
- STEP3:自治体窓口で補助金制度を確認・申請する:解体前の申請が必須です。
- STEP4:解体または売却の見積もりを複数取る:補助金額を踏まえた実質負担額で比較します。
- STEP5:工事・売却の実施と完了報告:補助金の場合は完了報告書の提出で交付されます。
実家じまいは費用も手間もかかる作業ですが、補助金制度と工夫を組み合わせることで負担を大きく減らせます。焦らず自治体への確認から始めましょう。
全体のスケジュールを考える際は、繁忙期を避けることも一つのポイントです。解体業者は年度末(1〜3月)に工事が集中しやすく、遺品整理業者も年末年始や引っ越しシーズン(3〜4月)は予約が取りにくくなる傾向があります。時間に余裕を持って計画すれば、業者選びの選択肢も広がり、結果的に費用面でも有利な条件で依頼しやすくなります。
この記事のまとめ
- 実家じまいは片付け20万〜60万円、解体150万〜250万円程度が費用の目安
- 解体費補助(上限50万〜100万円程度)は着工前の申請が必須条件
- 空き家バンク登録支援や粗大ゴミ減免など片付け関連の助成もある自治体がある
- 解体せず古家付き売却や空き家バンク登録という選択肢もある
- 相見積もり・買取活用・業者の一括依頼で補助金以外にも費用を抑えられる
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EDITORIAL TEAM
こもれび編集部 | 空き家・実家の片付け担当
監修:終活・遺品整理の実務に詳しい編集チーム
本記事は公的機関の情報や一般的な実務をふまえて編集部が作成し、定期的に見直しています。内容に誤りがあれば編集部までご連絡ください。
最終更新日: 2026年07月01日
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