初七日の香典・挨拶状の書き方|表書きと文例集
初七日の香典袋の表書きは、四十九日より前のため「御霊前」を使い、薄墨で書くのが基本です。お布施袋は「御布施」、案内状や挨拶状は「拝啓」から始まる時候の挨拶を省略し、簡潔に用件を伝える形式が一般的です。近年は葬儀当日に初七日を繰り上げて行う「繰り上げ初七日」も多く、その場合の案内文も少し表現が変わります。
初七日は故人が亡くなってから7日目に営む最初の法要ですが、葬儀と同日に「繰り上げ法要」として行う家庭が大半を占めるようになりました。それでも「香典袋に何と書けばいいのか」「案内状はどう文面を作ればいいのか」と迷う方は多くいます。この記事では、初七日に関わる香典・お布施・案内状・お礼状それぞれの書き方を、具体的な文例とともに解説します。
この記事でわかること
- 初七日の香典袋・お布施袋の正しい表書きの書き方
- 「御霊前」と「御仏前」の使い分けと薄墨・濃墨のマナー
- 施主が送る案内状・お礼状の文例
- 葬儀と同日に行う「繰り上げ初七日」の案内の書き方
★ あわせて準備したい
不祝儀袋・筆ペンの準備に
初七日の香典やお布施を包む際は、薄墨の筆ペンと不祝儀袋を用意しておくと急な場面でも慌てません。文例を見ながら書けるガイド付きの製品もあります。
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01 初七日とは|近年は「繰り上げ初七日」が主流
初七日は、故人が亡くなった日を含めて7日目に営む最初の追善法要です。本来は命日から数えて7日目に別日で行うものでしたが、近年は遠方の親族が再度集まる負担を減らすため、葬儀・告別式と同日に「繰り上げ初七日」として営むケースが都市部を中心に大半を占めています。
- 本来の初七日:命日から7日目に、あらためて親族が集まって営む
- 繰り上げ初七日(式中初七日):葬儀・告別式の中で読経を続けて行う
- 繰り込み初七日:火葬後、還骨法要にあわせて営む
どの形式で行うかによって、香典や案内状の書き方が変わるわけではありませんが、案内状の文面には「いつ・どのように営むか」を明記する必要があります。仏教では亡くなってから49日間、7日ごとに閻魔大王による裁きを受けるとされ、その最初の裁きの日が初七日にあたります。遺族が読経や供養を行うことで、故人が良い道へ進めるよう祈る意味合いがあるとされています。
どの形式で初七日を営むかは、家族の意向や地域の慣習、菩提寺との関係によって異なります。迷った場合は葬儀社の担当者に相談すると、地域の一般的な傾向を教えてもらえることが多いです。
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02 香典袋の表書きの書き方|「御霊前」と「御仏前」の使い分け
初七日は四十九日より前の法要のため、香典袋の表書きは「御霊前」を使うのが一般的です。四十九日を過ぎると故人は仏になるとされるため「御仏前」に変わります。
- 初七日〜四十九日まで:御霊前
- 四十九日以降(一周忌・三回忌など):御仏前
- 浄土真宗の場合:教義上、亡くなってすぐに仏になるとされるため、初七日から「御仏前」を用いる
薄墨で書く理由
香典袋の表書きは、通夜・葬儀・初七日までは薄墨で書くのがマナーです。「突然の悲しみで涙が硯の墨を薄めてしまった」という気持ちを表すとされています。四十九日以降は濃墨で書くのが一般的です。
名前・中袋の書き方
表書きの下に自分の氏名をフルネームで書きます。中袋には金額(旧字体の漢数字が丁寧)と住所・氏名を記載し、金額は「金〇萬圓」のように書くのが正式な形です。夫婦連名で渡す場合は、夫のフルネームを中央に書き、その左に妻の名前のみを添えます。会社関係で複数人の連名になる場合は、代表者名の左に「他一同」と書き、全員の氏名は別紙にまとめて中袋に同封するのが丁寧な対応です。
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03 お布施袋の書き方と金額の目安
初七日を葬儀と別に営む場合、僧侶へのお布施は葬儀のお布施とは別に包むのが基本です。
- 表書き:白無地の封筒か奉書紙に「御布施」と書く(薄墨ではなく濃墨でよい)
- 金額の目安:3万〜5万円(繰り上げ初七日の場合は葬儀のお布施に含めることが多い)
- お車代・御膳料:僧侶が出向く場合や会食を辞退された場合は、それぞれ5千〜1万円を別封筒で
繰り上げ初七日として葬儀と同日に営む場合は、葬儀社や葬儀会館が用意する見積もりに初七日分のお布施目安が含まれていることもあるため、事前に葬儀社へ確認するとスムーズです。お布施はあくまで感謝の気持ちを表すものであり、金額に厳密な決まりがあるわけではありません。菩提寺との付き合いが長い場合は、これまでの慣例に沿った金額を包むのが無難です。
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04 施主が送る案内状の文例
本来の初七日(命日から7日目に別途営む場合)を親族に知らせる案内状の文例を紹介します。
亡父 〇〇儀 初七日法要を下記のとおり執り行いたく存じます
ご多用中誠に恐縮ではございますが ご参列賜りますようお願い申し上げます
記
日時 〇年〇月〇日(〇曜日)午前〇時より
場所 〇〇(住所・電話番号)
法要後 粗宴をご用意しております
〇年〇月
喪主 〇〇〇〇
案内状は時候の挨拶を省略し、簡潔に用件(日時・場所・会食の有無)を伝える形式が一般的です。往復はがきや案内状の返信で出欠を確認すると、会食の人数把握がしやすくなります。
繰り上げ初七日の場合の伝え方
繰り上げ初七日は葬儀の案内に「初七日法要も同日に併せて執り行います」と一文添えるのが一般的です。葬儀社が案内状の作成を代行してくれる場合も多いため相談してみましょう。
電話・メールで案内する場合
親しい親族のみに参列してもらう小規模な初七日であれば、電話やメールで案内を済ませることも増えています。その場合も「日時・場所・会食の有無」の3点は必ず明確に伝え、出欠の返事をいつまでにもらいたいかも添えると、準備がスムーズに進みます。
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05 施主が送るお礼状(会葬礼状)の文例
法要後、参列いただいた方や香典・供物をいただいた方へのお礼状の文例です。
先般 亡父〇〇儀 葬儀に際しましては ご多用中にもかかわらずご会葬いただき また過分なるご厚志を賜り 厚く御礼申し上げます
おかげをもちまして初七日の法要も滞りなく相営むことができました
本来であれば拝眉の上御礼申し上げるべきところ 書中をもってご挨拶申し上げます
謹白
〇年〇月
喪主 〇〇〇〇
お礼状も時候の挨拶を省き、句読点を用いないのが伝統的な形式です(区切りを付けないことで「不幸が続かないように」という意味合いがあるとされます)。近年はメールやLINEで簡略に済ませる家庭も増えていますが、目上の方や正式な関係先には書面での挨拶が望ましいとされます。
お礼状を送るタイミングは、初七日を終えてからできるだけ早く、遅くとも1〜2週間以内が目安です。会葬礼状は葬儀社が定型のものを用意してくれる場合も多いですが、故人と特に親しかった方には手書きの一文を添えると、より気持ちが伝わります。
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06 書き方で迷いやすいポイントとよくある間違い
最後に、初七日の書類作成でよくある間違いと注意点をまとめます。
- 「御霊前」と「御仏前」の混同:四十九日前は御霊前、以降は御仏前が原則。ただし浄土真宗は最初から御仏前を使う点に注意。
- 薄墨と濃墨の混同:香典は薄墨、お布施は濃墨でよいとされ、逆にしないよう気をつける。
- 句読点の使用:弔事の案内状・礼状は伝統的に句読点を使わない書式が好まれる。
- 数字の書き方:中袋の金額は「金参萬圓」のように旧字体の漢数字を使うと丁寧な印象になる。
- 繰り上げ初七日の案内漏れ:葬儀案内に初七日を同日に行う旨を明記し忘れると、参列者が戸惑う原因になる。
形式に神経質になりすぎる必要はありませんが、基本的なマナーを押さえておけば、参列者にも施主にも失礼のない対応ができます。迷ったときは葬儀社や菩提寺に確認するのが確実です。近年は簡略化が進んでいますが、香典袋やお布施袋、案内状といった「形」を丁寧に整えることは、故人や遺族への配慮を示す一つの方法でもあります。書き方に自信がないときは、文具店やコンビニで販売されているマナーガイド付きの香典袋を活用するのもよい方法です。
この記事のまとめ
- 初七日の香典袋は「御霊前」と薄墨で書くのが基本(浄土真宗は御仏前)
- お布施袋は「御布施」と濃墨で書き、金額は3万〜5万円が目安
- 案内状・お礼状は時候の挨拶を省き簡潔にまとめ、句読点を使わない書式が伝統的
- 近年は葬儀と同日に営む「繰り上げ初七日」が主流で、案内文に一言添える必要がある
- 迷った場合は葬儀社や菩提寺に確認すれば、書き方や金額のマナーを教えてもらえる
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EDITORIAL TEAM
こもれび編集部 | 葬儀・お墓・供養担当
監修:終活・遺品整理の実務に詳しい編集チーム
本記事は公的機関の情報や一般的な実務をふまえて編集部が作成し、定期的に見直しています。内容に誤りがあれば編集部までご連絡ください。
最終更新日: 2026年07月01日
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