形見分けで現金は渡していい?相続・贈与税との関係と正しい進め方
形見分けは故人の愛用品を分け合う習わしですが、現金や預金は本来「形見分け」ではなく「相続財産」であり、遺産分割の対象として分けるのが正しい扱いです。形見分けの感覚で現金を渡すと、他の相続人とのトラブルや、贈与税・相続税の問題につながることがあるため注意が必要です。
「形見として現金を渡したい」「もらった現金に税金はかかる?」と迷う方に向けて、この記事では形見分けと現金・相続の関係、税金、トラブルを防ぐ進め方、形見分けのマナーまで解説します。
この記事でわかること
- 形見分けと現金・相続財産の違い
- 現金を渡したときの贈与税・相続税との関係
- トラブルを防ぐ正しい進め方
- 形見分けの時期・マナーと高価な品の注意点
★ あわせて準備したい
形見の品を大切に保管する
形見として受け取った品物は、専用のケースや収納用品で大切に保管しましょう。思い出の品をきれいに残せます。
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形見分けとは?現金は対象になる?
形見分けとは、故人が愛用していた品物(衣類・装飾品・時計・趣味の道具など)を、親しい人や親族で分け合う日本の習わしです。故人を偲び、思い出を受け継ぐ意味があります。
一方、現金や預金は「形見分け」の対象ではなく、相続財産です。相続財産は、相続人全員で遺産分割協議によって分けるのが原則です。形見分けの感覚で、特定の人に現金を渡すのは適切ではありません。
- 形見分けの対象:衣類・アクセサリー・時計・万年筆・趣味の品など愛用品
- 相続財産:現金・預金・不動産・有価証券など

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現金を渡すと税金がかかる?
現金や高価な品をやり取りすると、税金が関係してくることがあります。
- 相続財産としての現金:相続人が相続するなら相続税の対象(基礎控除を超える場合)
- 相続人以外の人へ現金を渡す:贈与とみなされ、年間110万円を超えると贈与税の対象になりうる
- 高価な形見の品:著しく高価なもの(高級時計・宝飾品など)は、財産的価値があるため相続・贈与の観点で問題になることがある
一般的な衣類や思い出の品など、財産的価値の低いものの形見分けで税金が問題になることはほとんどありません。問題になりやすいのは「現金」と「著しく高価な品」です。
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トラブルを防ぐ正しい進め方
形見分けや現金の扱いで、後々もめないための進め方です。
- 現金・預金は遺産分割で分ける:形見分けとは切り分けて、相続人全員で協議する
- 形見分けは遺産分割の前後を意識:高価な品は相続財産として扱い、勝手に持ち出さない
- 相続人全員の了解を得る:誰に何を渡すか、事前に共有する
- 故人の遺志を尊重:エンディングノートや遺言に希望があればそれに従う
「良かれと思って渡した現金」が、他の相続人の不公平感を招くことは少なくありません。お金に関わることは、透明性を持って全員で決めるのが鉄則です。

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形見分けの時期とマナー
形見分けには、昔ながらの作法があります。
- 時期:四十九日の忌明けを目安に行うのが一般的(地域・宗派による)
- 包装:形見分けは原則 包装せず、そのまま渡すのが習わし(地域による)
- 目上の人へ:目上の人には、こちらから形見分けを申し出るのは控えるのがマナーとされる
- 断ってもよい:受け取る側も、無理に受け取る必要はない
最近は形式にこだわらず、故人を偲ぶ気持ちを大切にして柔軟に行うことも増えています。
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高価な品・貴金属を渡すときの注意
時計・宝飾品・貴金属など、財産的価値の高いものを形見にする場合は、特に注意が必要です。
- 相続財産として、遺産分割の中で扱う
- 誰が受け取るか、相続人全員で合意する
- 価値が高いものは、評価額を把握しておく(相続税の計算に影響することがある)
- 相続放棄を検討している人は、高価な形見を受け取ると放棄できなくなる恐れがある
「思い出の品」と「財産」の線引きがあいまいになりやすい部分です。高価なものほど、慎重に、全員の合意のもとで扱いましょう。
★ あわせて準備したい
思い出を写真で残す
形見の品は、写真に残しておくと思い出を共有しやすくなります。アルバムやフォトフレームで、故人との時間を形にして残しましょう。
よくある質問
Q. 形見分けで現金を渡してもいいですか?
A. 現金や預金は形見分けではなく相続財産です。本来は相続人全員の遺産分割協議で分けるものなので、形見分けの感覚で特定の人に渡すのは適切ではありません。トラブルや税金の問題を避けるため、相続として扱いましょう。
Q. もらった現金や形見に税金はかかりますか?
A. 相続人が相続する現金は、基礎控除を超えれば相続税の対象です。相続人以外の人が現金をもらうと、年間110万円を超える分は贈与税の対象になりえます。一般的な衣類など価値の低い形見で税金が問題になることはほぼありません。
Q. 形見分けはいつ行いますか?
A. 四十九日の忌明けを目安に行うのが一般的です(地域・宗派による)。最近は形式にこだわらず、故人を偲ぶ気持ちを大切にして柔軟に行うことも増えています。受け取る側は無理に受け取る必要はありません。
Q. 高価な時計や貴金属を形見にしてもいいですか?
A. 財産的価値が高いものは相続財産として、遺産分割の中で誰が受け取るかを全員で合意して扱います。評価額を把握しておくと相続税の計算に役立ちます。相続放棄を検討している人は、高価な形見を受け取ると放棄できなくなる恐れがあるため注意しましょう。
Q. 形見分けでもめないためには?
A. 現金や高価な品は相続として全員で分け、誰に何を渡すかを事前に共有することが大切です。故人のエンディングノートや遺言に希望があればそれを尊重しましょう。お金に関わることは透明性を持って決めるのが鉄則です。
この記事のまとめ
- 現金・預金は形見分けでなく相続財産。遺産分割で全員で分けるのが正しい
- 相続人以外へ現金を渡すと贈与税(年110万円超)、相続なら相続税の対象になりうる
- 一般的な愛用品の形見分けで税金が問題になることはほぼない
- お金や高価な品は透明性を持って全員の合意で。勝手に渡さない
- 形見分けは四十九日が目安。高価な品・貴金属は遺産分割で慎重に扱う
EDITORIAL TEAM
こもれび編集部 | 遺品整理担当
監修:終活・遺品整理の実務に詳しい編集チーム
本記事は公的機関の情報や一般的な実務をふまえて編集部が作成し、定期的に見直しています。内容に誤りがあれば編集部までご連絡ください。
最終更新日: 2026年06月04日




