香典の金額は、故人との関係性が近いほど高くなるのが一般的な傾向です。まずは関係性別の相場を確認しましょう。

この記事でわかること

  • 香典の金額を決める際の注意点
  • 香典袋の選び方と表書き
  • お札の入れ方
  • 香典を渡すタイミングとマナー

★ あわせて準備したい

香典袋・不祝儀袋の準備に

香典袋は水引の種類や表書きが宗教・宗派によって異なります。急な訃報にも対応できるよう、種類別にまとまったセットを常備しておくと安心です。

5千〜1万円 友人・知人の相場
職場関係者もほぼ同水準
1万〜10万円 親・祖父母の相場
自分の年齢・立場で変動
旧札か使用感のある新札 包むお札のマナー
新札は「準備していた」印象を避ける

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01 香典の費用相場|関係性別の金額目安

故人との関係金額目安
3万〜10万円
祖父母1万〜5万円
兄弟姉妹3万〜5万円
おじ・おば等の親族1万〜3万円
友人・知人5千〜1万円
会社の同僚・上司・部下5千〜1万円
近所付き合いのある方3千〜5千円

金額に幅があるのは、香典を包む側の年齢や社会的立場によって相場が変わるためです。一般的に20代は相場の下限、40代以降は上限に近い金額を包む傾向があります。夫婦や家族連名で参列する場合は、1人分の金額を単純に人数分足すのではなく、2〜3万円程度にまとめるのが一般的です。

01 香典の費用相場|関係性別の金額目安
写真: cottonbro studio / Pexels

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02 香典の金額を決める際の注意点|避けるべき数字

香典の金額を決める際は、関係性の相場に加えて、次のような数字のマナーにも注意しましょう。

  • 「4」「9」を含む金額は避ける:4千円・9千円・4万円・9万円は「死」「苦」を連想させるため避けるのが一般的
  • 偶数の金額も避けることが多い:「2」で割り切れる数字は「故人との関係を割り切る=縁を切る」ことを連想させるとされ、2万円・偶数の万円単位を避ける慣習がある(ただし2万円は近年許容されつつある)
  • 奇数の金額(1万・3万・5万・7万円等)が基本:割り切れない数字が望ましいとされる

【地域差に注意】香典の金額マナーは地域や家系によって差があります。迷った場合は、同世代の親族や地元の年長者に事前に相談すると安心です。

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03 香典袋の選び方と表書き

香典袋は宗教・宗派によって水引の色や表書きが異なります。

金額に応じた香典袋の選び方

  • 5千円以下:印刷の水引の簡易な香典袋
  • 1万〜3万円:黒白または双銀の水引がかかった中程度の香典袋
  • 5万円以上:和紙が厚く高級感のある大判の香典袋

宗教別の表書き

宗教表書き
仏式(四十九日前)御霊前
仏式(四十九日後)御仏前
神式御玉串料・御榊料
キリスト教式お花料
宗教不明の場合御霊前(浄土真宗を除く多くの宗教で使用可)

名前はフルネームで濃墨の筆ペンを使って書きます(薄墨は通夜・葬儀の際に「涙で墨が薄まった」という意味で使うのが本来のマナーですが、告別式や法要で濃墨を使っても問題ありません)。

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04 お札の入れ方|新札を避ける理由と正しい向き

香典に入れるお札には独特のマナーがあります。

  • 新札は避ける:新札は「不幸を予期して準備していた」という印象を与えるため避けるのがマナー。ただし、しわだらけの古いお札も失礼にあたるため、新札に軽く折り目をつけて使うのが実用的な対応
  • お札の向きは肖像画を下向きに:香典袋を開けたときに肖像画が見えないように、裏向き・下向きに入れるのが一般的(慶事とは逆の向き)
  • 複数枚の場合は向きを揃える:お札の種類・向きをすべて揃えて入れる

また、香典袋の中袋には金額・住所・氏名を記載します。金額は「金壱萬円也」のように旧字体の漢数字(大字)で書くのが正式なマナーですが、近年は略式で算用数字を使う場合も増えています。

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02 香典の金額を決める際の注意点|避けるべき数字
写真: www.kaboompics.com / Pexels

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05 香典を渡すタイミングとマナー

香典は通夜・告別式いずれかで渡せば問題ありません。両方に参列する場合は、通夜で渡すのが一般的です(両方で渡すのは「不幸が重なる」として避ける)。

  • 受付での渡し方:袱紗から香典袋を取り出し、相手側から表書きが読める向きにして両手で渡す
  • 一言添える:「この度はご愁傷様でございます」「心よりお悔やみ申し上げます」など
  • 受付がない場合:焼香の際に祭壇に供えるか、遺族に直接手渡す

袱紗の色にも注意

香典を包む袱紗は、紫・紺・グレーなど寒色系を選びます。慶事用の暖色系(赤・オレンジ等)は弔事には使えないため、袱紗を持っていない場合は購入時に注意しましょう。紫は慶弔両方に使えるため、1枚持っておくと便利です。

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06 家族葬で香典を辞退された場合の対応

近年増えている家族葬では、香典を辞退する案内を受けることが多くあります。この場合の対応は次のとおりです。

  • 案内に従い香典は持参しない:辞退の意向がある場合は無理に渡そうとせず、素直に従うのがマナー
  • どうしても気持ちを伝えたい場合:後日、供物や供花、お悔やみの手紙を送る方法もある(ただし遺族の負担にならない範囲で)
  • 会社の慶弔規定による弔慰金:個人の香典と異なり、会社の規定に基づく一律の弔慰金は辞退されても渡される場合がある

香典辞退の案内があっても、受付で急にお悔やみの言葉とともに渡そうとすると遺族を困らせてしまうことがあります。案内文の内容を尊重し、故人を偲ぶ気持ちは参列や言葉で伝えましょう。

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07 香典の費用でよくある失敗と防止策

最後に、香典の費用に関するありがちな失敗と防止策をまとめます。

  • 関係性に見合わない金額を包んでしまった:関係性別の相場表を参考に、自分の年齢や立場も考慮して判断する
  • 「4」「9」がつく金額を包んでしまった:奇数で「4」「9」を含まない金額(1万・3万・5万円等)を選ぶ
  • 新札をそのまま入れてしまった:軽く折り目をつけてから入れる
  • お札の向きを慶事と同じにしてしまった:肖像画が下向き・裏向きになるよう入れる
  • 香典辞退の案内を無視して渡そうとした:案内があれば従い、気持ちは供花や手紙で伝える

香典の金額は「関係性の近さ」「地域の慣習」「自分の年齢・立場」の3点を踏まえて判断すれば、大きく失礼になることはありません。迷ったときは同世代の親族や年長者に相談し、無理のない範囲で気持ちを包みましょう。

連名で香典を包む場合の考え方

会社の同僚数名や友人グループで香典を連名にする場合は、1人あたりの負担を抑えつつ、まとまった金額感を出せる利点があります。3名までは全員の氏名を書き、4名以上になる場合は代表者名と「他一同」と記載し、全員の氏名・住所・金額を書いた別紙を中袋に同封するのがマナーです。連名の場合も合計金額が「4」「9」や偶数にならないよう調整しましょう。

お供え物と香典を両方用意する場合

地域や家系によっては、香典に加えて果物や菓子折りなどのお供え物を持参する慣習が残っています。この場合、お供え物の金額分だけ香典を少なめにするなどの調整は特に必要なく、それぞれ気持ちとして別に用意して問題ありません。ただし両方を用意する場合は、合計の負担が大きくなりすぎないよう、関係性に見合った範囲でバランスを取りましょう。

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この記事のまとめ

  • 香典の相場は関係性が近いほど高く、親は3万〜10万円、友人・知人は5千〜1万円が目安
  • 「4」「9」を含む金額や偶数は避け、1万・3万・5万円など奇数の金額を選ぶのが基本
  • お札は新札を避け、軽く折り目をつけて肖像画が下向きになるよう入れる
  • 香典は通夜・告別式のどちらか一方で渡し、両方で渡すのは避ける
  • 家族葬で香典辞退の案内があった場合は素直に従い、気持ちは供花や手紙で伝える

参考・出典

※制度・料金は改正や地域差があります。最新の情報は各公式サイト・お住まいの自治体でご確認ください。

EDITORIAL TEAM

こもれび編集部 | 葬儀・お墓・供養担当

監修:終活・遺品整理の実務に詳しい編集チーム

本記事は公的機関の情報や一般的な実務をふまえて編集部が作成し、定期的に見直しています。内容に誤りがあれば編集部までご連絡ください。

最終更新日: 2026年06月30日

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