親の家をどうするかは、「住む・売る・貸す・解体する」の4つの選択肢から、家族の状況に合わせて選ぶことになります。空き家のまま放置すると、固定資産税の負担増や老朽化など、思わぬリスクが生じます。

早めに方向性を決めることが、資産も家族の負担も守る近道です。判断の手順と、それぞれの費用・注意点を整理しました。

この記事でわかること

  • 親の家の4つの選択肢と向き不向き
  • 放置した場合の空き家リスク
  • 売却・賃貸・解体の費用と注意点
  • 相続・名義・税金と後悔しない進め方

★ 何から手をつけるか迷ったら

実家じまい・片付けに役立つ本をチェック

実家じまいや空き家の手続きをまとめた本があると、家族で方針を話し合うときの道しるべになります。最初の一歩を踏み出す助けになります。

4
主な選択肢
6
特定空き家の固定資産税
3,000 万円
相続空き家の特別控除

01

親の家「4つの選択肢」

まずは、とり得る選択肢の全体像を押さえましょう。

選択肢こんな人に向く費用の目安
住む・継ぐ家族が住む・別荘等で活用するリフォーム費など
売却する使う予定がなく現金化したい仲介手数料・税など
賃貸に出す立地が良く借り手が見込める修繕・管理費など
解体・土地活用建物が古く土地を活かしたい解体費(数十万〜)

どれが正解かは、立地・建物の状態・家族の希望・費用で変わります。複数を比較して選ぶことが大切です。

02

放置するとどうなる?空き家のリスク

「とりあえずそのまま」は、リスクを先送りにするだけです。

  • 「特定空き家」に指定されると固定資産税が最大6倍になることがある
  • 老朽化が進み、倒壊や雨漏りで資産価値が下がる
  • 庭木・害虫・ごみなどで近隣トラブルになる
  • 不法侵入や放火など防犯上のリスクが高まる

NOTE

管理が難しい場合は、空き家管理サービスの利用や、早めの売却・解体の検討が現実的です。放置がいちばん費用がかさみます。

03

売却・賃貸・解体のメリットと費用

代表的な3つの選択肢を、もう少し詳しく見ていきます。

売却する

現金化でき、管理の負担からも解放されます。相続空き家なら、要件を満たせば譲渡所得の特別控除を使える場合があります。まずは複数社に査定を依頼し、相場を把握しましょう。

賃貸に出す

立地が良ければ家賃収入が得られますが、修繕費や管理の手間、空室リスクもあります。借り手がつくエリアか、収支が合うかを見極めることが大切です。

解体して土地活用・売却する

老朽化した建物は、解体して更地にすると売りやすくなります。ただし解体費がかかり、更地は住宅用地の税優遇が外れる点に注意が必要です。

04

まず片付け・遺品整理から始める

どの選択肢でも、家の中を片付けることが共通の第一歩です。

荷物が残ったままでは、売却も賃貸も解体も進みません。量が多い場合は、遺品整理・生前整理の専門業者に依頼すると効率的です。同じ作業でも業者により費用差が出るため、複数社の見積もりを取りましょう。

親の家の片付けは、専門業者の一括見積もりが効率的。家族の負担を大きく減らせます。

05

相続・名義・税金の注意点

手続き面のつまずきを防ぐため、押さえておきたい点です。

  • 2024年から相続登記が義務化。期限内の手続きが必要
  • 名義が親のままだと売却できないため、まず名義を確認する
  • 相続空き家の売却は、要件を満たせば最大3,000万円の特別控除
  • 相続放棄を選ぶと家も手放すことになるため、慎重に判断する

MEDICAL

税金や登記は要件が細かく、判断を誤ると損をすることがあります。司法書士・税理士・税務署など専門家に確認しながら進めましょう。

06

後悔しない進め方

迷ったら、次の順番で進めると整理しやすくなります。

  1. 名義と相続関係を確認する
  2. 家族で「使うか・手放すか」を話し合う
  3. 家の中を片付ける(遺品整理・生前整理)
  4. 不動産会社や解体業者に査定・見積もりを依頼する
  5. 費用と希望をふまえて方針を決める

家の片付けの進め方は遺品整理はいつから始めるか、業者選びは遺品整理業者の選び方も参考にしてください。

07

よくある質問

Q. 親の家は早く売ったほうがいいですか?

A. 使う予定がなければ、早めの売却が有利なことが多いです。空き家は時間とともに老朽化し、固定資産税や管理の負担も続きます。相続や名義の整理が前提なので、専門家に相談しながら進めましょう。

Q. 空き家を放置するとどんなリスクがありますか?

A. 「特定空き家」に指定されると、土地の固定資産税の優遇が外れ最大6倍になることがあります。老朽化による倒壊や近隣トラブル、資産価値の低下も進みます。

Q. 売却で使える税金の特例はありますか?

A. 一定の要件を満たす相続空き家の売却には、譲渡所得から最大3,000万円を控除できる特例があります。適用条件は細かいため、税理士や税務署に確認しましょう。

Q. 相続登記はしないとダメですか?

A. 2024年から相続登記が義務化されています。期限内に手続きをしないと過料の対象になる場合があります。早めに司法書士などへ相談しましょう。

Q. まず何から始めればいいですか?

A. 名義と相続関係の確認、家族での話し合い、そして家の片付けが出発点です。中身を整理しないと売却も解体も進まないため、遺品整理・生前整理から着手しましょう。

まとめ

親の家は「住む・売る・貸す・解体する」の選択肢から、使う予定や費用、家族の希望をふまえて決めます。空き家のまま放置すると、税負担や老朽化のリスクが大きくなります。

まずは名義と相続を確認し、家の片付けから着手するのが現実的な第一歩です。税金や手続きは専門家に相談しながら、後悔のない選択をしましょう。

SUMMARY

親の家は「住む・売る・貸す・解体」から早めに選ぶ。放置は税負担増。

使う予定がなければ早めの判断が有利。特定空き家になると固定資産税が最大6倍に。相続登記の義務化や売却の3,000万円特別控除も要確認。まず名義整理と片付けから始めましょう。

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こもれび編集部 | 遺品整理と実家じまい担当

監修:遺品整理・不動産の実務に詳しい編集チーム

本記事は公的機関の情報や一般的な実務をふまえて編集部が作成し、定期的に見直しています。内容に誤りがあれば編集部までご連絡ください。

最終更新日: 2026年06月01日

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