デジタル遺品整理は業者に頼める?|費用相場と選び方のコツ
デジタル遺品の整理は、遺品整理業者・データ復旧専門業者・行政書士などに依頼でき、内容によって費用は5千円〜10万円以上と幅があります。スマホのロック解除だけなら数千円〜数万円、パソコンのデータ復旧や本格的な調査になると数万円〜十数万円かかることもあります。
「親のスマホがロックされていて中身が見られない」「サブスクの解約先が分からない」といったデジタル遺品の悩みは年々増えています。この記事では、デジタル遺品整理を依頼できる業者の種類、費用相場、依頼する際の注意点、信頼できる業者を選ぶポイントまで具体的に解説します。
この記事でわかること
- デジタル遺品整理を依頼できる業者の種類と役割分担
- スマホ・パソコンのロック解除や データ復旧の費用相場
- 業者に依頼する際の注意点(個人情報・契約内容の確認)
- 信頼できるデジタル遺品整理業者の選び方
★ あわせて準備したい
デジタル終活ノート・パスワード管理グッズ
デジタル遺品のトラブルを防ぐには、生前にパスワードやアカウント情報を書き残しておくことが有効です。デジタル終活に対応したエンディングノートを一冊用意しておくと安心です。
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01 デジタル遺品とは|業者が対応する範囲
デジタル遺品とは、故人が残したスマートフォン・パソコン内のデータや、インターネット上のアカウント・サービス利用権のことです。具体的には次のようなものが含まれます。
- 端末内データ:写真、動画、連絡先、メール、メモ
- オンラインアカウント:SNS(LINE、X、Facebook等)、メールアドレス、クラウドストレージ
- 金融関連:ネット銀行、証券口座、電子マネー、暗号資産
- サブスクリプション:動画配信、音楽配信、有料アプリの定期課金
これらはロックがかかっていると遺族だけでは開けないことが多く、専門業者に依頼するケースが増えています。デジタル遺品整理業者は、遺品整理業者が兼業している場合と、データ復旧専門会社が対応する場合の大きく2パターンがあります。
【ポイント】すべてのデジタル遺品を業者に頼む必要はありません。まずは家族で対応できる部分(各サービスへの死亡連絡・解約手続き)と、専門知識が必要な部分(ロック解除・データ復旧)を切り分けましょう。
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02 依頼できる業者の種類と役割
デジタル遺品の内容によって、適した依頼先が異なります。
①遺品整理業者(デジタル遺品対応)
遺品整理と合わせてスマホ・パソコンの初期的な確認や、簡易的なロック解除サポートを行う業者です。他の遺品整理作業とまとめて依頼できる利便性がありますが、高度なデータ復旧には対応できないことが多いです。
②データ復旧専門業者
スマホ・パソコンの故障、水没、パスワード忘れなどからのデータ復旧を専門に行う業者です。技術力が高く、成功率も比較にならないほど高いですが、費用も高めになる傾向があります。
③行政書士・デジタル終活専門家
SNSアカウントの解約代行や、各種オンラインサービスへの死亡連絡、契約書類の整理などをサポートします。データそのものの復旧はできませんが、手続き面での負担を軽減してくれます。
④各サービスのサポート窓口
LINE、Google、Appleなど各社は「故人のアカウント」に関する手続き窓口を用意していることがあります。業者を介さず直接問い合わせることで、費用をかけずに解決できる場合もあります。
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03 費用相場|内容別の目安
デジタル遺品整理の費用は内容によって大きく異なります。
スマホのロック解除
- 画面ロックのみ:5千〜1万円程度
- 各種アカウント連携も含む場合:1万〜3万円程度
パソコンのデータ復旧
- 論理障害(誤削除・軽度のパスワード忘れ):2万〜5万円
- 物理障害(故障・水没):5万〜10万円以上
アカウント整理・解約代行
- SNSアカウント1件あたり:数千円〜1万円程度
- 複数サービスまとめて依頼:1万〜5万円程度
遺品整理と一緒に依頼すると、通常の遺品整理費用(1R 3〜8万円等)に数千円〜数万円のオプション料金が加算される形が一般的です。事前に見積もりで内訳を確認しましょう。
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04 業者に依頼する際の注意点
デジタル遺品には個人情報や金融情報が含まれるため、依頼先の選定は慎重に行う必要があります。
- ①個人情報保護の体制を確認する:作業後のデータ消去方法、情報漏えい対策について契約書や説明で確認しましょう。
- ②見積もりを必ず書面で取る:「成功報酬制」か「着手金+成功報酬」かなど料金体系を明確にしてもらいます。
- ③データ復旧の成功率を事前に確認する:業者によって技術力に差があり、「復旧できなかった場合の費用」も事前に確認が必要です。
- ④相続財産に関わる情報の取り扱いに注意:ネット銀行や暗号資産の情報は相続手続きに直結するため、慎重に扱ってくれる業者を選びましょう。
トラブル事例
「高額な着手金を払ったがデータが復旧できず、返金にも応じてもらえなかった」という相談が国民生活センターにも寄せられています。契約前に返金規定を必ず確認しましょう。
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05 信頼できる業者の選び方
デジタル遺品整理業者を選ぶ際は、以下のポイントをチェックしましょう。
- 実績・専門性の明示:データ復旧の実績件数や成功率を公開しているか
- 料金体系の明瞭さ:「作業前見積もり無料」「成功報酬制」など料金の仕組みが明確か
- プライバシーマークやISMS等の認証:情報セキュリティに関する第三者認証を取得しているか
- 複数社の見積もり比較:最低2〜3社に相談し、対応の丁寧さと費用感を比較する
- 遺品整理業者に依頼する場合は兼業の実績を確認:デジタル分野を専門的に扱っているか、外部の専門業者と提携しているかを確認する
特に高額な費用を提示された場合は、必ず他社と比較しましょう。安すぎる業者も、技術力不足や追加料金のリスクがあるため注意が必要です。
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06 業者に頼む前に家族でできること
業者に依頼する前に、家族だけでできる対応も知っておくと費用を抑えられます。
- 各サービスの「故人アカウント」向け窓口を確認する:Google、Apple、LINE等は死亡時の手続き方法を公式サイトで案内しています。
- クレジットカード会社にサブスクの解約を相談する:不明なサブスクが引き落とされている場合、カード会社経由で確認・停止できることがあります。
- スマホの契約キャリアに相談する:本人確認書類(死亡診断書等)があれば、契約解除やSIMロック解除のサポートを受けられる場合があります。
- パスワードのメモや手帳を探す:意外と紙のメモにパスワードが残されているケースも多いです。
これらで解決しない、または専門的なデータ復旧が必要な場合に、初めて業者への依頼を検討するとよいでしょう。生前にパスワード管理ノートを作っておくことが、最も確実なトラブル防止策です。
この記事のまとめ
- デジタル遺品整理は遺品整理業者・データ復旧専門業者・デジタル終活専門家などに依頼できる
- スマホのロック解除は5千〜3万円、パソコンのデータ復旧は2万〜10万円以上が費用の目安
- 契約前に料金体系・返金規定・個人情報の取り扱いを必ず確認する
- 業者に頼む前に、各サービスの故人アカウント窓口やキャリアへの相談で解決できることもある
- 生前にパスワード管理ノートを作っておくことが最も確実なトラブル防止策になる
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EDITORIAL TEAM
こもれび編集部 | 遺品整理担当
監修:終活・遺品整理の実務に詳しい編集チーム
本記事は公的機関の情報や一般的な実務をふまえて編集部が作成し、定期的に見直しています。内容に誤りがあれば編集部までご連絡ください。
最終更新日: 2026年07月03日




