一周忌のマナーは、施主なら「お布施の準備・案内状の手配・挨拶」、参列者なら「服装・香典・焼香の作法」を押さえることが基本で、四十九日よりもやや落ち着いた振る舞いが求められる節目です。一周忌は故人が亡くなって満1年の命日に行う年忌法要で、多くの親族が集まる大切な機会だからこそ、双方の立場でマナーを確認しておくと安心です。

「一周忌で気をつけることは?」「香典の表書きはどう書く?」と迷う方に向けて、この記事では施主と参列者それぞれの立場から、一周忌にまつわるマナーを網羅的に解説します。服装・香典・お布施・挨拶例文・焼香の作法まで、この記事一つで一周忌のマナーが確認できます。

この記事でわかること

  • 施主が押さえるべき一周忌のマナー(挨拶例文・お布施・進行)
  • 参列者が押さえるべきマナー(服装・香典・焼香の作法)
  • 四十九日との違い(服装や香典表書きの変化)
  • 一周忌のマナーでよくある間違いと注意点

★ あわせて準備したい

年忌法要のマナーと挨拶例文がわかる本

一周忌は施主として2度目の法要を任されることも多く、挨拶の言葉に迷いがちです。マナーと挨拶例文がまとまった一冊があれば、当日も落ち着いて進行できます。

満1年 一周忌を行うタイミング
命日または直前の土日
3〜5万円 お布施の目安
四十九日とほぼ同水準
御仏前 香典の表書き
四十九日以降は一貫してこの表記

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01 一周忌とは|四十九日との違い

一周忌は、故人が亡くなってから満1年の命日に行う年忌法要です。四十九日が「忌明け」の節目であるのに対し、一周忌は「喪が明ける」節目とされ、社会的な喪の期間に一区切りをつける意味合いがあります。

  • 四十九日:忌明け(仏になるとされる節目)
  • 一周忌:満1年の命日、喪明けの節目
  • 三回忌以降:数え年での年忌法要が続く(三回忌は満2年)

マナーの基本姿勢は共通

四十九日と一周忌でマナーの根本は大きく変わりませんが、一周忌は喪明けの節目であるため、参列者の服装がやや控えめな平服にシフトする傾向があるなど、細かな違いがあります。

01 一周忌とは|四十九日との違い
写真: Iban Lopez Luna / Pexels

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02 施主が押さえるべきマナー|挨拶例文とお布施

施主として一周忌を迎える際は、次のマナーを押さえておきましょう。

  • 開式の挨拶:「本日はお忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます。早いもので、〇〇が亡くなりまして一年が経ちました。ただ今より一周忌法要を執り行います。」
  • 閉式の挨拶:「本日はお陰様で滞りなく一周忌法要を終えることができました。ささやかではございますが、お食事の席をご用意しております。」
  • お布施:3〜5万円が目安。白無地封筒か奉書紙に包み「御布施」と表書きします。

挨拶で避けたい言葉

「重ね重ね」「たびたび」「再三」などの忌み言葉は法要の挨拶全般で避けるのがマナーです。事前に挨拶文を紙に書いておき、当日読み上げても問題ありません。

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03 参列者が押さえるべきマナー|服装

一周忌に参列する際の服装は、四十九日よりもやや幅を持たせて判断します。

  • 基本:喪服(準喪服)が無難です。男性は黒のスーツに黒ネクタイ、女性は黒のワンピースやアンサンブル。
  • 「平服で」の案内がある場合:ダークスーツ、紺・グレーの地味な服装で問題ありません。
  • 子ども:制服があれば制服、なければ黒・紺・グレーを基調とした服装にします。

持ち物

数珠、袱紗に包んだ香典、白か地味な色のハンカチを準備します。夏場でも肌の露出は避け、羽織るものを1枚用意しておくと安心です。

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04 香典のマナー|金額と表書き

一周忌の香典は、関係性に応じて次の金額が目安です。

関係性金額目安
親・兄弟姉妹1〜3万円
祖父母・叔父叔母5千〜2万円
友人・知人5千〜1万円

表書きと渡し方

一周忌の香典の表書きは「御仏前」(または「御佛前」)を使います。会食に出席する場合は会食費相当(5千〜1万円)を上乗せするのが一般的です。香典は袱紗に包んで持参し、受付で「本日はお招きいただきありがとうございます」と一言添えて渡しましょう。

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02 施主が押さえるべきマナー|挨拶例文とお布施
写真: Nishant Kumar / Pexels

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05 焼香・会食でのマナー

当日の所作にもいくつか押さえておきたいマナーがあります。

  • 焼香の順番:施主から血縁の近い順に行います。
  • 焼香の作法:抹香を額の高さで軽く押しいただき、香炉にくべます。回数は宗派により1〜3回と異なりますが、周囲に合わせれば問題ありません。
  • 会食(お斎)でのマナー:献杯の挨拶が終わるまで箸をつけない、施主への労いの言葉をかける、長居しすぎないことが基本です。

【献杯の作法】献杯の挨拶は施主または故人と親しかった年長者が行います。「乾杯」とは異なり、杯を高く掲げたり、グラスを合わせて音を鳴らしたりしないのがマナーです。静かに杯を掲げ、一同で「献杯」と唱和します。

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06 宗派・地域によるマナーの違い

一周忌のマナーにも宗派・地域による違いがあります。

  • 浄土真宗:卒塔婆を立てない、香典の表書きは「御仏前」で統一するなどの特徴があります。
  • 地域の慣習:香典の金額水準、返礼品の内容、会食の形式は地域差が大きく、迷ったら親族の年長者に確認するのが確実です。
  • 神式・キリスト教式の場合:一周忌に相当する「一年祭」「昇天記念日」があり、マナーや表書き(「御玉串料」「御花料」など)が異なります。

迷ったときの確認先

マナーに絶対の正解はなく、宗派・地域・家庭ごとの慣習が優先されます。判断に迷った際は、菩提寺の僧侶や葬儀を担当した葬儀社に確認するのが最も確実な方法です。

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07 一周忌のマナーでよくある失敗と対策

最後に、一周忌で実際に起こりがちな失敗と対策をまとめます。

  • 香典の表書きを「御霊前」にしてしまった:一周忌は忌明け後のため「御仏前」を使います。四十九日より前の表書きと混同しないよう注意しましょう。
  • 平服指定なのに普段着で行ってしまった:「平服」は普段着ではなく、ダークスーツなど地味な服装を指します。
  • 施主の挨拶で忌み言葉を使ってしまった:「重ね重ね」「再三」などを避け、事前に文面を用意しておくと安心です。
  • お布施の渡し方が分からず戸惑った:切手盆や袱紗の上に乗せて渡すのが基本で、直接手渡しは避けます。
  • 案内への返信が遅れ、施主に迷惑をかけた:会食・返礼品の手配に関わるため、案内を受けたら早めに返信しましょう。

一周忌のマナーは細部まで完璧である必要はありません。故人を偲び、施主や参列者を思いやる気持ちを持って臨むことが、何よりのマナーです。

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この記事のまとめ

  • 一周忌は満1年の命日に行う喪明けの節目で、四十九日とマナーの根本は共通しつつ服装の幅がやや広がる
  • 施主はお布施(3〜5万円)の準備と忌み言葉を避けた挨拶が重要
  • 参列者は喪服での参列を基本とし、香典の表書きは「御仏前」を使う
  • 焼香・献杯には作法があり、周囲に合わせて落ち着いて振る舞えば問題ない
  • 宗派・地域でマナーが異なる場合は、菩提寺や葬儀社に確認するのが最も確実

参考・出典

※制度・料金は改正や地域差があります。最新の情報は各公式サイト・お住まいの自治体でご確認ください。

EDITORIAL TEAM

こもれび編集部 | 葬儀・お墓・供養担当

監修:終活・遺品整理の実務に詳しい編集チーム

本記事は公的機関の情報や一般的な実務をふまえて編集部が作成し、定期的に見直しています。内容に誤りがあれば編集部までご連絡ください。

最終更新日: 2026年07月01日

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