授乳クッションは、バスタオルや座布団、普通の枕を重ねることで十分代用できます。大切なのは商品そのものではなく「赤ちゃんの口が乳首の高さに来るまで高さを作り、ママの腕と腰の負担を減らす」こと。家にある物を組み合わせれば、専用品がなくても正しい授乳姿勢は作れます。

「授乳クッションって本当に必要?家にある物で代用できない?」と考える方は多く、実際に代用で乗り切る家庭も少なくありません。この記事では、バスタオル・座布団・枕・ビーズクッションなど代用品ごとの高さの作り方、授乳姿勢が崩れないためのポイント、代用品ならではの注意点(うつぶせ・窒息リスクへの配慮)、そして専用品を買ったほうがよいケースまで、順を追って解説します。

この記事でわかること

  • 授乳クッションの役割と「代用でも成り立つ」理由
  • バスタオル・座布団・枕・ビーズクッションそれぞれの代用テクニック
  • 代用品で授乳するときの正しい姿勢と安全上の注意点
  • 代用で足りないと感じたら検討したい実在の授乳クッション

★ あわせて準備したい

代用で足りなければ専用品も検討

代用品で高さが安定しない、毎回セットするのが面倒と感じたら、へたりにくい授乳クッションを1つ持っておくと授乳が楽になります。カバーを洗える物を選ぶのがポイントです。

10〜15cm 授乳時に必要な高さの目安
抱き方と体格により調整
1日8回前後 新生児期の授乳回数の目安
厚生労働省 授乳・離乳の支援ガイドより
0円 バスタオル・座布団で代用した場合の費用
家にある物だけで対応可能

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01 授乳クッションの役割|代用でも成り立つ理由

授乳クッションの役割は、突き詰めると次の2つだけです。

  • ①赤ちゃんの口を乳首の高さまで持ち上げる:高さが足りないとママが前かがみになり、肩こり・腰痛・乳首が浅くくわえられることによる授乳トラブルの原因になります。
  • ②腕の負担を減らす:新生児期は1日8回前後の授乳があり、1回20〜30分かかることも。体重3kg前後の赤ちゃんを腕だけで支え続けると、腱鞘炎になるママもいます。

つまり「高さを作って支える」ことができれば、専用品である必要はありません。必要な高さの目安はひざの上から10〜15cm程度(体格や抱き方で変わります)。この高さを安定して作れる物なら、家にある物で十分に代用が可能です。

逆に言えば、高さが足りない・不安定・授乳中にへたって沈む物は代用に向きません。次のセクションから、家にある物別の具体的な代用テクニックを紹介します。

01 授乳クッションの役割|代用でも成り立つ理由
写真: quang vinh / Pexels

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02 バスタオルで代用する方法|最も手軽で調整しやすい

代用品の筆頭はバスタオルです。どの家庭にもあり、高さをミリ単位で調整できるのが最大の強みです。

  • 基本の作り方:バスタオルを2〜3枚、それぞれ四つ折り〜八つ折りにして重ね、ひざの上に置きます。赤ちゃんを乗せてみて、口が乳首の高さに来るまで枚数と折り方で微調整します。
  • 崩れ防止のコツ:重ねたタオルを大きめのバスタオル1枚でくるむと、ずれずに安定します。ロール状に固く巻いたタオルを芯にすると、へたりにくくなります。
  • 向いている場面:新生児期の「とりあえず今すぐ高さが欲しい」とき、帰省先や旅行先での授乳、吐き戻し対策で頭側だけ少し高くしたいとき。

バスタオル代用のメリットは衛生面にもあります。吐き戻しや母乳で汚れてもそのまま洗濯機で洗えるため、カバーを外して洗う専用品より手入れは楽です。デメリットは毎回セットする手間と、授乳中に赤ちゃんが動くと形が崩れやすいこと。授乳のたびに組み直すのが負担になってきたら、次の座布団・枕との組み合わせを試しましょう。

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03 座布団・普通の枕・ビーズクッションで代用する方法

バスタオル以外の代用品も、それぞれ特徴があります。組み合わせるとさらに安定します。

座布団を二つ折りにする

座布団1枚を二つ折りにしてひざに乗せると、ほどよい高さと硬さが出ます。折り目が戻ってしまう場合は、ゴムバンドや風呂敷で留めると安定します。中綿がしっかりした座布団ほど向いています。

普通の枕+バスタオル

枕を土台にして、細かい高さ調整はバスタオルで行う二段構えが実用的です。低反発枕は沈み込んで高さが安定しないため、そば殻やパイプなど硬めの枕が向いています。

ビーズクッション・抱き枕

無印良品の「体にフィットするソファ」のような大型ビーズクッションは、ママ自身が座って姿勢を安定させる使い方に向きます。細かいビーズの物は赤ちゃんの体が沈み込みやすいため、赤ちゃんを直接乗せる場合は沈み込みすぎないか必ず確認してください。妊娠中に使っていた抱き枕をU字に曲げて腰に巻く方法も、専用品に近い使い心地になります。

いずれの場合も「赤ちゃんが傾いて転がり落ちない」「顔が沈み込まない」ことを毎回確認するのが鉄則です。

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04 代用品で授乳するときの正しい姿勢チェックポイント

代用品でも専用品でも、授乳姿勢の基本は同じです。次のポイントを満たせているか確認しましょう。

  • 赤ちゃんの耳・肩・腰が一直線:体がねじれていると飲みにくく、むせやすくなります。おなか同士が向き合う姿勢が基本です。
  • 口が乳首と同じ高さ:ママが前かがみ・肩すくめにならず、背筋を伸ばしたまま赤ちゃんの口が届くのが正しい高さです。
  • ママの腰と背中に支えがある:壁やソファの背もたれ+腰クッションで上半身を安定させると、長時間でも疲れにくくなります。
  • 足の裏が床に着く:ソファが高い場合は足元に踏み台や雑誌の束を置くと、ひざの高さが安定して代用クッションも崩れにくくなります。

授乳後に肩や腰が痛い、乳首が痛いという場合は、高さ不足で前かがみになっているサインです。タオルを1枚足すだけで改善することが多いので、「痛みが出たら高さを見直す」と覚えておきましょう。授乳姿勢や授乳回数の考え方は、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」でも解説されています。困ったときは自治体の助産師相談や母乳外来も活用してください。

02 バスタオルで代用する方法|最も手軽で調整しやすい
写真: Alicia / Pexels

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05 代用品ならではの注意点|窒息・うつぶせリスクに配慮する

手軽な一方で、代用品には専用品以上に気を付けたい安全上のポイントがあります。

  • 授乳が終わったらクッションの上に寝かせたままにしない:柔らかい寝具の上での放置は、寝返りや体のずれで顔が沈み、窒息につながる危険があります。消費者庁も就寝時の柔らかい寝具による事故への注意喚起を行っています。授乳後は必ず硬めのベビー布団やベビーベッドに移しましょう。
  • 吐き戻し対策の傾斜は「わずか」に:頭側を高くしすぎると体がずり落ちて危険です。傾斜を付ける場合も目を離さないことが前提です。
  • 柔らかすぎる素材は赤ちゃん側に使わない:低反発素材や羽毛枕は顔が沈み込みやすく、赤ちゃんを乗せる土台には不向きです。
  • 清潔を保つ:タオルや座布団カバーはこまめに洗濯し、吐き戻しが染みたまま使わないようにします。

「代用品だから危ない」のではなく、「柔らかい物の上に赤ちゃんを乗せる場面すべてに共通するリスク」として意識することが大切です。授乳中は目を離さない、終わったら安全な寝床へ移す。この2点を守れば、代用品でも安全に運用できます。

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06 買ったほうがいいのはこんな人|実在の授乳クッションと選び方

代用で始めてみて、次に当てはまるなら専用品の購入を検討する価値があります。

  • 毎回タオルを組み直すのが負担になってきた(授乳回数が多い新生児期〜3ヶ月頃)
  • 双子育児や帝王切開後で、姿勢の自由が利かず安定した高さが必須
  • 腱鞘炎・腰痛が悪化していて、少しでも負担を減らしたい

実在の定番商品(価格は目安・公式で要確認)

  • サンデシカの授乳クッション:へたりにくい構造と洗えるカバーで人気の日本ブランド。3,000円前後が目安です。
  • エールベベ「ギュット4WAY」:妊娠中の抱き枕から授乳、お座りサポートまで使える4WAYタイプ。5,000円前後が目安です。
  • ニトリ・西松屋の授乳クッション:1,000〜2,000円台が目安の手頃な選択肢。まず安価に専用品を試したい人向きです。

選ぶ基準は「高さが10cm以上あってへたりにくい」「カバーを外して洗える」「自分の体格に合う厚み」の3点です。授乳期間は意外と長く、離乳後も腰当てやお座り期の転倒ガードとして使えるため、負担を感じているなら我慢せず導入するのがおすすめです。逆に、代用品で困っていないならそのまま卒業まで行けるケースも多く、無理に買う必要はありません。

この記事のまとめ

  • 授乳クッションの役割は「口の高さまで赤ちゃんを上げ、腕の負担を減らす」ことで、家にある物で代用可能
  • バスタオル2〜3枚を折って重ね、大きいタオルでくるむ方法が最も手軽で高さ調整しやすい
  • 座布団の二つ折り、硬めの枕+タオル、抱き枕のU字巻きも実用的な代用テクニック
  • 授乳後にクッションの上へ寝かせたままにしない、柔らかすぎる素材を赤ちゃん側に使わないのが安全の鉄則
  • 毎回のセットが負担になったら、洗えるカバー付きのへたりにくい専用品(サンデシカ・エールベベなど)を検討

参考・出典

※制度・料金は改正や地域差があります。最新の情報は各公式サイト・お住まいの自治体でご確認ください。

EDITORIAL TEAM

こもれび編集部 | 編集部担当

監修:終活・遺品整理の実務に詳しい編集チーム

本記事は公的機関の情報や一般的な実務をふまえて編集部が作成し、定期的に見直しています。内容に誤りがあれば編集部までご連絡ください。

最終更新日: 2026年07月20日

よくある質問

Q. 授乳クッションは本当に買わなくても大丈夫ですか?

大丈夫なケースは多いです。役割は「赤ちゃんの口を乳首の高さに上げて腕の負担を減らす」ことなので、バスタオルや座布団で高さを作れれば代用できます。実際に代用だけで授乳期を終える家庭も少なくありません。

Q. バスタオルで代用する場合、何枚くらい必要ですか?

四つ折り〜八つ折りにしたバスタオル2〜3枚が目安です。赤ちゃんを乗せて口が乳首の高さに来るまで枚数で調整し、大きめのタオル1枚で全体をくるむと崩れにくくなります。

Q. 代用品の上で赤ちゃんを寝かせてもいいですか?

おすすめできません。柔らかい物の上に寝かせたまま目を離すと、顔が沈み込んで窒息する危険があります。授乳が終わったら必ず硬めのベビー布団やベビーベッドに移してください。

Q. ビーズクッションを授乳に使っても大丈夫ですか?

ママ自身が座って姿勢を安定させる使い方なら有効です。ただし細かいビーズの物は赤ちゃんの体が沈みやすいため、赤ちゃんを直接乗せる場合は沈み込みすぎないことを毎回確認し、目を離さないようにしてください。

Q. 専用の授乳クッションを買うならどんな基準で選べばいいですか?

「高さ10cm以上でへたりにくい」「カバーを外して洗える」「自分の体格に合う厚み」の3点が基準です。サンデシカやエールベベなどの定番品のほか、ニトリ・西松屋の手頃な商品もあります。価格や仕様は公式サイトでご確認ください。

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こもれび編集部
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