ベビー服の水通しは、妊娠34〜36週頃(臨月に入る前)までに済ませるのがおすすめです。正期産に入る37週以降はいつ出産になってもおかしくないため、体調が安定していて天気のよい日を選び、余裕をもって終わらせておくと安心です。水通しとは、赤ちゃんが着る前の新品の服を一度水洗いしておく出産準備の定番作業を指します。

この記事では、水通しをいつやるべきかに加えて、そもそもなぜ必要なのか(ホルムアルデヒド対策・吸水性の向上)、洗濯機と手洗いそれぞれのやり方、洗剤は使うべきか、水通し後の正しい保管方法、肌着以外にどこまで洗うかの範囲まで、初めての出産準備でつまずきやすいポイントをまとめて解説します。

この記事でわかること

  • 水通しのベストな時期(妊娠34〜36週頃)とその理由
  • 水通しが必要とされる理由(ホルムアルデヒド対策・糊落とし・吸水性アップ)
  • 洗濯機・手洗いそれぞれの具体的な手順と洗剤の要不要
  • 水通し後の保管方法と、肌着以外にどこまで水通しするかの範囲

★ あわせて準備したい

水通しに使えるベビー用洗剤

水通しは水だけでも十分ですが、皮脂汚れ対策も兼ねるなら蛍光増白剤・漂白剤無配合のベビー用洗剤が安心です。産後もそのまま赤ちゃんの洗濯に使えるので、1本用意しておくと無駄がありません。

妊娠34〜36週 水通しを行う時期の目安
臨月前・体調のよい晴れの日に
出生後24か月以内 ホルムアルデヒド規制の対象
乳幼児用繊維製品は法律で厳しく規制
30〜60分 水通し作業の所要時間の目安
洗濯機使用・干す作業まで含む

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01 結論|水通しは妊娠34〜36週までに済ませるのがベスト

水通しのタイミングに厳密な決まりはありませんが、妊娠34〜36週頃(9か月台)までに終わらせるのが実務的なベストタイミングです。理由は次の3つです。

  • ①37週以降はいつ生まれてもおかしくない:正期産(37週0日〜)に入ると急な入院もあり得ます。入院準備と合わせて、その前に済ませておくと慌てません。
  • ②お腹が大きくなりすぎる前のほうが動きやすい:水通しは洗う・干す・たたむと意外に体を使う作業です。体調が安定した日を選べる時期に行いましょう。
  • ③ベビー服の買い足しに間に合う:実際に広げてみるとサイズや枚数の過不足に気づくことが多く、臨月前なら買い足しの時間があります。

「安定期に入ってすぐでは早すぎる?」という質問もよくありますが、早い分には問題ありません。ただし、洗ってから長期間保管するとせっかくの効果が薄れる面もあるため(詳しくは保管方法の章で解説)、出産の1〜2か月前を目安にするのがバランスのよい時期です。里帰り出産の場合は、里帰り前に自宅で済ませるか、里帰り先で行うかを早めに決めておくと荷造りがスムーズです。

01 結論|水通しは妊娠34〜36週までに済ませるのがベスト
写真: Sarah Chai / Pexels

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02 なぜ水通しが必要?|ホルムアルデヒド対策と吸水性アップ

水通しには、見た目ではわからない大切な目的が3つあります。

①ホルムアルデヒドを洗い流す

新品の衣類には、しわ防止や防縮のためにホルムアルデヒドという化学物質が微量に残っていることがあります。日本では「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律(家庭用品規制法)」により、出生後24か月以内の乳幼児用繊維製品はホルムアルデヒドが厳しく規制されていますが、保管・輸送中に他の衣類から移染する可能性も指摘されています。水に溶けやすい物質のため、一度の水洗いで大部分を落とせます。

②製造時の糊や樹脂を落として吸水性を上げる

新品の肌着は糊付けされていて、そのままでは汗を吸いにくい状態です。赤ちゃんは大人の2〜3倍汗をかくといわれ、肌着の吸水性は着心地とあせも予防に直結します。水通しをすると生地がやわらかくなり、本来の吸水性が戻ります。

③ほこり・汚れを落とす

店頭や倉庫での保管中に付いたほこりを落とし、清潔な状態で新生児に着せられます。

新生児の肌は大人の半分ほどの薄さでバリア機能も未熟です。肌に直接触れる肌着類は、必ず水通ししてから着せましょう。

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03 水通しのやり方|洗濯機コースと手洗いの手順

水通しは洗濯機でも手洗いでもOKです。それぞれの手順を紹介します。

洗濯機で水通しする手順(おすすめ・時短)

  • STEP1:洗濯槽を掃除する(洗濯槽クリーナーを使うか、槽洗浄コースを回しておく)
  • STEP2:ベビー服のタグ・値札を外し、洗濯表示を確認する
  • STEP3:紐類はほどき、洗濯ネットに入れる(型崩れ・絡まり防止)
  • STEP4:「弱水流」「ソフト」「手洗い」コースで洗う(水だけ、または少量のベビー用洗剤)
  • STEP5:形を整えて日当たりのよい場所に干す

手洗いする手順(枚数が少ない場合)

  • 洗面器やベビーバスにぬるま湯を張り、押し洗いする
  • 2〜3回水を替えてすすぎ、タオルで挟んで水気を取る
  • しわを伸ばして干す

干し方は天日干しでも陰干しでも構いませんが、しっかり乾かすことが大切です。生乾きは雑菌繁殖のもとになるため、晴れて乾燥した日を選びましょう。花粉の時期(春先)やPM2.5・黄砂が気になる日は、部屋干しや乾燥機(洗濯表示で可の場合)を使うと安心です。

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04 洗剤は必要?|水だけでOK・使うならベビー用洗剤

「水通しに洗剤は必要か」は最もよくある疑問ですが、結論は水だけで十分です。目的のホルムアルデヒドや糊は水溶性のため、水洗いで落とせます。

一方で、ほこりや皮脂汚れもしっかり落としたい場合は、赤ちゃん用の洗剤を少量使っても問題ありません。使う場合は次の条件を目安に選びましょう。

  • 蛍光増白剤・漂白剤・着色料が無配合のもの
  • ベビー用として販売されているもの(例:arau.ベビー(サラヤ)、ピジョンの赤ちゃん用洗剤、さらさ など)
  • すすぎ残りが少ない液体タイプ

大人用の一般的な洗剤は香料や蛍光増白剤が肌刺激になる可能性があるため、水通しの段階では避けるのが無難です。柔軟剤も新生児のうちは不要です。なお、生まれてからの日常の洗濯についても、生後1〜2か月頃までは大人の衣類と分けて洗う家庭が多く、水通しで使ったベビー用洗剤をそのまま使い続けられます。洗剤の成分や対象は製品ごとに異なるため、詳細は各メーカーの公式サイトで確認してください。

【ポイント】水通しの目的は「化学物質と糊を落とすこと」。洗剤はあくまで補助なので、「水だけで洗ったけど大丈夫?」と不安になる必要はありません。

02 なぜ水通しが必要?|ホルムアルデヒド対策と吸水性アップ
写真: Pavel Danilyuk / Pexels

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05 水通し後の保管方法|ビニール袋+密閉が基本

水通しの効果を保つには、洗った後の保管方法が重要です。せっかく洗っても、家具や他の衣類からホルムアルデヒドが再び移染してしまっては意味がありません。

  • ①完全に乾かしてからしまう:湿気が残るとカビ・雑菌の原因になります。
  • ②清潔なビニール袋やジッパー付き袋に入れて密閉する:移染防止の基本です。肌着・ウェア・ガーゼなど種類ごとに小分けすると産後に取り出しやすくなります。
  • ③新品家具の引き出しに直接入れない:新しいタンスや衣装ケースは接着剤由来のホルムアルデヒドを放散することがあります。購入直後の家具に収納する場合は、しばらく空気にさらしてから、袋に入れた状態でしまいましょう。
  • ④防虫剤と一緒にしない:新生児の衣類には防虫剤の成分移りも避けたいところです。

保管期間が長くなりすぎると再移染のリスクが上がるため、出産1〜2か月前の水通しがちょうどよい、というのは保管の観点からも合理的です。もし水通しから時間が空いてしまった場合や、袋に入れず保管していた場合は、産後に着せる前へもう一度さっと洗い直せば安心です。

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06 どこまで水通しする?|肌着以外の範囲と優先順位

「肌着以外もぜんぶ洗うの?」という疑問には、肌に直接触れるものを優先するという基準で答えられます。

必ず水通ししたいもの(優先度:高)

  • 短肌着・コンビ肌着・ボディスーツなどの肌着類
  • ツーウェイオール・ロンパースなどのウェア類
  • ガーゼハンカチ・沐浴ガーゼ・スタイ
  • おくるみ・ブランケット(顔に触れるもの)

できれば洗っておきたいもの(優先度:中)

  • ベビー布団のシーツ・カバー・汗取りパッド
  • 帽子・ミトン・スリーパー
  • 抱っこ紐のよだれカバーなど肌に触れる布小物

水通し不要・拭き取りでよいもの

  • ベビーカーやチャイルドシート本体(カバーが外せて洗濯表示で可なら洗ってもOK)
  • おもちゃ・ぬいぐるみ(洗えるものは表示に従う)

迷ったら「新生児の肌に直接、長時間触れるかどうか」で判断しましょう。また、産後に買い足した服やお祝いでいただいた服も、着せる前に同じように水通しするのが基本です。50〜60サイズだけでなく、少し先に着る70サイズをまとめて洗っておくと、産後の手間を減らせます。洗濯表示の確認だけは忘れずに行ってください。

この記事のまとめ

  • 水通しは妊娠34〜36週頃(臨月前)までに、体調のよい晴れた日に済ませるのがベスト
  • 目的はホルムアルデヒド・糊を落として吸水性を上げること。家庭用品規制法で乳幼児衣類は規制されているが移染対策として有効
  • 洗濯槽を掃除し、水だけ(または蛍光増白剤無配合のベビー用洗剤)で弱水流コース洗いが基本
  • 洗った後はビニール袋で密閉保管し、新品家具への直接収納や防虫剤との同梱は避ける
  • 肌着・ウェア・ガーゼなど肌に直接触れるものを優先し、いただき物や買い足した服も着せる前に水通しする

参考・出典

※制度・料金は改正や地域差があります。最新の情報は各公式サイト・お住まいの自治体でご確認ください。

EDITORIAL TEAM

こもれび編集部 | 編集部担当

監修:終活・遺品整理の実務に詳しい編集チーム

本記事は公的機関の情報や一般的な実務をふまえて編集部が作成し、定期的に見直しています。内容に誤りがあれば編集部までご連絡ください。

最終更新日: 2026年07月20日

よくある質問

Q. ベビー服の水通しはいつまでにやればいいですか?

妊娠34〜36週頃(臨月に入る前)までに済ませるのがおすすめです。37週以降はいつ出産になってもおかしくないため、体調のよい晴れた日を選んで早めに終わらせておくと安心です。早めに行う分には問題ありません。

Q. 水通しは洗剤なしの水だけで大丈夫ですか?

大丈夫です。水通しの目的であるホルムアルデヒドや糊は水溶性のため、水洗いで落とせます。皮脂汚れなども落としたい場合は、蛍光増白剤・漂白剤無配合のベビー用洗剤を少量使ってもかまいません。

Q. 水通しをしないで着せるとどうなりますか?

新品の衣類は糊で吸水性が低く、微量のホルムアルデヒドが残っている可能性もあります。新生児の肌は薄くデリケートなため、肌荒れやあせもの原因になり得ます。肌に直接触れる肌着類は必ず水通ししてから着せましょう。

Q. 水通しした後の服はどう保管すればいいですか?

完全に乾かしてから、清潔なビニール袋やジッパー付き袋に入れて密閉保管します。新品の家具からホルムアルデヒドが移染することがあるため、買ったばかりのタンスに直接入れるのは避け、防虫剤とも分けて保管してください。

Q. 大人の洗濯物と一緒に水通ししてもいいですか?

水通しの段階では避けましょう。大人用洗剤の成分や汚れが付着する可能性があります。洗濯槽を掃除したうえで、ベビー服だけで洗うのが基本です。産後の普段の洗濯も、生後1〜2か月頃までは分け洗いする家庭が多いです。

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こもれび編集部
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